ミャクミャクが気持ち悪い?誰が作ったの?話題の理由と制作裏話

「ミャクミャクって、なんか気持ち悪くない?」

SNSやテレビで見かけたこのキャラクターに、そんな第一印象を抱いた方は少なくないはず。赤と青の奇妙な見た目、謎めいた名前、そしてどこか不穏な存在感。けれど実は、ミャクミャクは2025年大阪・関西万博の公式キャラクターとして誕生し、深い意味やこだわりが込められているのです。

この記事では、なぜミャクミャクが「気持ち悪い」と言われるのか、どんな背景で生まれたのか、さらには意外と人気があるという真相まで、わかりやすく解説していきます。

ちょっと不思議でクセになるミャクミャクの世界を、ぜひ一緒にのぞいてみましょう。

ミャクミャクって何者?正体と基本情報を解説

「ミャクミャク」という名前を聞いて、「なにそれ?」と思った方も多いでしょう。特にその奇抜な見た目がSNSなどで話題になり、「気持ち悪い」と感じた人も少なくありません。

けれど、実はこのキャラクター、大阪・関西万博(2025年開催)の公式キャラクターなのです。名前の響きからして一風変わっており、見た目との相乗効果でインパクトは抜群。まずは、その正体と基本情報をしっかり押さえておきましょう。

ミャクミャクは大阪・関西万博の公式キャラクター

ミャクミャクは、2025年に開催される大阪・関西万博(正式名称「2025年日本国際博覧会」)の公式キャラクターです。2022年7月18日に正式発表されて以来、そのユニークなビジュアルで一気に話題に。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

それにちなんで、「生命体」をイメージしたキャラクターとして誕生しました。

名前の由来は「脈々」と「ミャー」

「ミャクミャク」という名前は、「脈々(みゃくみゃく)と受け継がれる」という言葉と、猫の鳴き声のような「ミャー」を掛け合わせた造語。未来へとつながる生命や文化の連続性を表現しているそうです。

一見意味不明に思えるネーミングも、実は深い意図があるのですね。

謎に包まれたプロフィールも存在

ミャクミャクは公式設定によると「細胞と水が融合した生命体」で、人間の姿に擬態して現れるとのこと。

赤と青を基調とした体の色や、複数の目玉が連なる見た目は、まさに“未確認生命体”のよう。性別はなし、年齢不詳、性格は「好奇心旺盛で、人間と友達になりたい」とされています。

「気持ち悪い」と言われる理由とは?

ミャクミャクを初めて見たとき、「かわいい」より先に「気持ち悪い」と感じた人も多いのではないでしょうか。SNSを中心に、見た目への驚きや戸惑いの声が多数投稿されています。

では、なぜミャクミャクは「気持ち悪い」と評されるのでしょうか。その背景には、デザインの特徴と受け取り方のギャップがあるようです。

見た目のインパクトが強すぎる

まず第一に、多くの人が驚くのがそのビジュアルです。赤くうねるような頭部には無数の目玉があり、体は青くタコのような触手が伸びる奇妙なフォルム。

キャラクターというより“未知の生命体”に近く、一般的な「かわいいマスコット」のイメージから大きくかけ離れています。かわいらしさや親しみやすさよりも、不気味さが先行してしまうのは無理もないでしょう。

SNSでの反応:「ホラーっぽい」「夢に出そう」

実際、Twitter(現X)では「怖い」「子どもが泣きそう」「悪夢に出そう」といった声が多く見られました。一部では「バイオハザードの敵みたい」「クトゥルフ神話のクリーチャーみたい」と例える人も。特に目がたくさんついていることへの嫌悪感や、「なぜこのデザインに?」という疑問の声が印象的です。

意図された「違和感」とアート性

実はミャクミャクのデザインは、「気持ち悪さ」をあえて狙ったわけではなく、「命の神秘」「変化する存在」「関西らしいユニークさ」といったテーマを元に構築されたもの。

見た目の違和感も、“一度見たら忘れられない”インパクトを生むための要素として計算されています。つまり、「気持ち悪い」と感じること自体が、話題性や注目を集める狙いでもあったのです。

誰が作った?ミャクミャクの制作背景

「こんな奇抜なキャラクター、一体誰が考えたの?」と疑問に感じた方も多いはずです。ミャクミャクの正体を知るうえで欠かせないのが、そのデザインを手がけたクリエイターと制作過程です。ミャクミャクには、意外にも芸術的な発想と深いコンセプトが詰まっているのです。

デザインを担当したのは山下浩平氏

ミャクミャクの原案を考えたのは、アーティストでありグラフィックデザイナーの山下浩平(やました・こうへい)氏です。

彼は独特なキャラクターデザインで知られており、過去には企業や自治体とのコラボ実績も多数。子ども向けキャラクターとは一線を画す、現代アート的なアプローチで注目を集める人物です。

山下氏は「生命の連なり」や「変化する存在」といったテーマを視覚化することに注力し、万博という未来志向のイベントにふさわしい、新しい生命体のような姿をミャクミャクに込めたと語っています。

コンセプトは「変容」「融合」「進化」

ミャクミャクのコンセプトは単なるマスコットではなく、「水と細胞の融合」「姿を自在に変える存在」として描かれています。これは万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」ともリンクしており、固定概念を超えた存在を表現したもの。

デザイン初期の段階から、従来の「ゆるキャラ」路線ではなく、インパクト重視・メッセージ性重視の方向で進められました。結果的に、“万人受け”はしなかったものの、強烈な個性によって認知度は爆発的に高まりました。

選考委員のコメントと評価

ミャクミャクは、2022年に行われた大阪・関西万博公式キャラクターの一般公募で、1,894件の応募作品の中から選ばれました。

選考委員会では「未来や生命を想起させる独自性」「多様な価値観への対応力」などが評価されたと発表されています。

また、「気持ち悪い」という声に対しても、「今までにないキャラクターだからこそ意味がある」「記憶に残るデザインこそが時代を動かす」というコメントもあり、意図的に“異質さ”を打ち出したことが読み取れます。

実は人気?ミャクミャクの意外な評価

「気持ち悪い」と言われることも多いミャクミャクですが、実はそのインパクトと個性が評価され、じわじわと人気が広がっています。特にグッズ展開や子どもたちの反応、そして海外メディアでの取り上げられ方など、ポジティブな面にも注目が集まっているのです。

ネガティブな印象とは裏腹に、ミャクミャクは“覚えてもらえるキャラ”としての地位を確立しつつあります。

グッズは飛ぶように売れている

ミャクミャクのぬいぐるみやキーホルダー、Tシャツなどの公式グッズは、販売開始当初から売り切れが続出。特にぬいぐるみは「実物は意外とかわいい」「触ると愛着が湧く」といった声がSNSでも多く、ファン層の広がりが見られます。公式ショップでは期間限定イベントも行われるなど、マーケティング的にも大成功といえます。

商品カテゴリ 人気度 販売状況
ぬいぐるみ ★★★★★ 売り切れ続出
キーホルダー ★★★★☆ 通常在庫あり
Tシャツ ★★★★☆ サイズにより完売

子どもには「かわいい」と大好評

大人から見ると「怖い」「気持ち悪い」と感じるミャクミャクも、子どもたちには意外と人気です。保育園や小学校では「ミャクミャクダンス」が流行したり、運動会や学芸会のテーマに採用された例もあります。

子どもたちは、独特のフォルムや色彩を「不思議で楽しい」と感じるようで、大人とは違った感性で受け入れているのです。

海外からも注目されている存在に

実はミャクミャクは、海外メディアにも多数取り上げられています。アメリカのCNNやイギリスのBBCなどでも「日本の万博に登場した奇抜なキャラクター」として紹介され、ネット上では「Lovecraftian(クトゥルフ神話的)」「まるで現代アート」といった反応も。

一部では“Japanese Weird Cute(日本の変なかわいさ)”として、クールジャパンの文脈でも注目されています。

まとめ:気持ち悪いけど、ミャクミャクには意味があった

ミャクミャクを初めて見たときに「なんだこれは?」と感じた方も多いでしょう。奇抜で不思議な見た目、名前のインパクト、そして「気持ち悪い」との声。しかしその背後には、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会」を体現する、深いコンセプトとクリエイターの意図が隠されていました。

制作を担当したアーティストの思想、あえて「かわいい」ではないビジュアル、そして国内外での評価など、知れば知るほどミャクミャクはただの変なキャラクターではないことが分かります。見た目だけで判断するのではなく、その意味やメッセージを知ることで、見方が変わるかもしれません。

今後、万博本番に向けてますます注目が集まるミャクミャク。この記事を通して、「気持ち悪い」の先にある魅力を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

気になった方は、ぜひグッズや公式イベントにも注目してみてください。

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