夏の風物詩、隅田川花火大会。今年こそは大切な家族の一員、愛犬や愛猫と一緒に楽しみたい…そう考えている飼い主さんは少なくないはずです。でも、気になるのは「ペットを連れて行って大丈夫なの?」「混雑や花火の音でストレスにならない?」という不安ですよね。
実は、隅田川花火大会では公式にペット同伴を禁止しているエリアが多くあります。しかし、それでも諦める必要はありません。少し視点を変えることで、ペットと一緒に、あるいはお留守番でも安心して楽しめる方法が見えてきます。
この記事では、ペット連れで花火を楽しむための現実的な選択肢を3パターンに分けて紹介します。花火大会を楽しみたい気持ちと、ペットの健康を守る気持ち。その両方を大切にしたいあなたに向けた情報です。
この記事でわかること:
隅田川花火大会にペットを連れて行けるかどうかの実情
ペット同伴OKなクルーズ船プランの詳細
カフェやテラスでの観覧スタイル
ペットはお留守番でも安心できる穴場スポット
ペットのストレス対策と過ごし方の工夫
隅田川花火大会でペット同伴はできるの?
毎年約100万人以上が訪れる「隅田川花火大会」。そんな華やかな一夜を「愛犬や愛猫と一緒に過ごしたい」と考える飼い主さんも多いはずです。しかし、残念ながら隅田川花火大会の公式ルールでは、一般観覧エリアでのペット同伴は明確に禁止されています。公式FAQにも「ペットの同伴はご遠慮ください」と記載があり、安全確保や混雑の影響が理由とされています。
加えて、花火の大きな音や熱気、人混みはペットにとって大きなストレス要因です。聴覚が鋭い動物ほど、花火の音は「爆発音」に近く感じるため、パニックになるケースも少なくありません。特に小型犬やシニア犬では、体調を崩すリスクもあります。
とはいえ、だからといって「一緒に楽しむ方法がゼロ」というわけではありません。実は、ペット同伴OKのクルーズ船や、条件付きで犬連れOKなテラス席プランなど、工夫次第で「一緒に花火を楽しむ」選択肢も存在しています。
そこで次章からは、ペットとのお出かけをあきらめたくない飼い主さんに向けて、具体的な代替プランを3つのパターンで紹介します。あなたとペットに合った方法を選び、心に残る花火の夜を過ごしましょう。
ペットと楽しめる「クルーズ船プラン」
隅田川花火大会を愛犬と一緒に楽しみたい方に人気の選択肢が「ペット同伴OKのクルーズ船プラン」です。特に小型犬や中型犬を飼っている方からは、「人混みを避けられて、安心して花火が見られる」と高評価。では、どんなサービスがあるのでしょうか?
代表的なのが「サニーシーズ」などの隅田川クルーズ。こちらは小型犬をケージやバッグに入れた状態であれば、ペット同伴が可能とされています。また、東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)でも、ペットをケージに完全に収容すれば乗船可能というルールが明記されています。つまり、飼い主の膝の上や抱っこではNGで、あくまで“完全収容”が条件です。
【実際のクルーズ内容】
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所要時間:約90分~120分
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出発地:浅草・日の出桟橋など
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食事:お弁当・ドリンク付きのプランもあり
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料金:1人8,000円~20,000円前後(犬は無料~有料オプションあり)
ただし、ペット連れで乗船する際には「音対策」も万全に。大きな花火音に驚かないよう、耳栓タイプのイヤーマフや、おやつ・おもちゃなど落ち着けるアイテムを用意しておきましょう。
さらに、予約は基本的に早い者勝ち。花火大会の1カ月以上前から受付が始まるケースも多く、直前では満席になっていることがほとんどです。気になる方は「隅田川 クルーズ ペット可」などで早めの検索&予約をおすすめします。
カフェや施設でのテラス観覧プラン
花火の熱気は楽しみたいけれど、混雑は避けたい――そんな方におすすめなのが、犬同伴OKの「テラス観覧プラン」です。実際に過去の隅田川花火大会では、愛犬と一緒に楽しめる特別観覧席を設けたカフェやレストランが存在しました。
たとえば、浅草にある「Dog Dept+CAFE」では、2018年にワンちゃん同伴OKのテラス席プランが登場。目の前に広がる隅田川を眺めながら、特別メニューを楽しみつつ花火を堪能できると話題になりました。ペット同伴エリアには柵が設けられ、ワンちゃんもリードをつけたままリラックスして観覧可能だったようです。
また、墨田区や台東区内には、ペット同伴可能なレストランやカフェが点在しています。たとえば以下のようなお店が候補に上がります:
店名 | 特徴 | 最寄駅 |
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Dog Dept+CAFE 浅草 | ペット同伴可のテラス席あり | 浅草駅 |
Cafe W.E(カフェ ウィ) | 小型犬OK/夜営業あり | 押上駅 |
スカイツリー周辺のレストラン | 一部テラスペット可 | とうきょうスカイツリー駅 |
ただし、こうした特別観覧プランは「年ごとに実施の有無が変わる」ため、必ず公式HPやSNSで最新情報をチェックすることが重要です。特に隅田川花火大会当日は予約で満席になりやすいため、早めの問い合わせ・予約がカギとなります。
「騒音が苦手な愛犬に配慮したい」「人の密集を避けたい」という方には、こうしたカフェでの花火観覧は、無理なく一緒に楽しめる現実的な選択肢です。
やっぱり安心!ペットはお留守番して“人だけ”で楽しむ穴場スポット
ペットとのお出かけに憧れはあるものの、やはり「花火の音や混雑は不安…」という方も多いのではないでしょうか?特にシニア犬や病気を抱える子にとっては、自宅で静かに過ごすことが一番の安心につながるケースもあります。そんなときは、ペットは家でお留守番にし、飼い主さんだけで花火を楽しむのもひとつの方法です。
では、どこで見るのがよいのでしょうか?以下に、比較的空いていてペットのストレスも最小限に抑えられる「花火の穴場スポット」を紹介します。
穴場スポット5選
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汐入公園(荒川区)
打ち上げ地点から少し離れているため音も控えめ。広々とした芝生で、のんびり観覧可能です。 -
タワーホール船堀 展望室
屋内で落ち着いて観覧できる場所。打ち上げ地点からやや遠いですが、遮るものがなく、綺麗に見えます。 -
隅田川テラス(両国〜蔵前エリア)
隅田川沿いを散歩しながら花火を眺められるコース。比較的混雑が緩やか。 -
桜橋周辺の歩道橋・公園
地元の人が集まる程度の静かなスポット。早めに場所取りすればゆったり座って観覧できます。 -
白鬚橋付近の河川敷
距離はあるが視界が開けており、迫力はやや控えめでも音が少なくて◎。
さらに、ペットを自宅に残す際には、以下のような「音対策」も大切です。
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カーテンを閉めて音と光を遮断
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テレビや音楽をつけて環境音に紛らせる
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リラックスできるアロマやお気に入りの毛布を活用
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長時間の外出時はペットカメラで様子を確認
こうした方法で、花火を楽しむ人も、待っているペットも、それぞれ安心して夜を過ごすことができます。
まとめ:ペットの健康と楽しい花火大会、両立のコツ
隅田川花火大会は都内最大級の夏イベントとして、多くの人々に親しまれています。しかし、ペット同伴に関しては、公式には禁止されており、人混みや爆音は動物にとって大きなストレスとなり得ます。
とはいえ、飼い主として「どうにか一緒に楽しめないか」と悩む気持ちは自然なもの。そんなときは、今回紹介した3つの選択肢を検討してみてください。
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ケージ利用で同乗できるクルーズ船プラン
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条件付きでペット同伴可能なテラス席付きのカフェ
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ペットは自宅で安全に、飼い主だけが楽しむ静かな穴場スポット
それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがありますが、一番大切なのは「ペットに無理をさせないこと」。暑さや騒音、長時間の外出はペットにとって負担になりがちです。お互いにとって最良の過ごし方を選ぶことで、花火の夜を安心して楽しむことができます。

今年の隅田川花火大会は、あなたとペットにとって最高の夏の思い出になりますように。