サイズ感の感っておかしくない?違和感の正体と正しい使い方を解説

ネット通販やSNSのレビューでよく見かける「サイズ感」という言葉。店頭でも使っている店員さんもおおいです。

「サイズ」はわかるけれど、「サイズ“感”って何?」「なんだか重複してるようで気になる…」そんなふうに感じたことはありませんか?

この記事では、「サイズ感」の正しい意味や、違和感の正体、さらに実際にどう使えば相手に伝わりやすいのかを丁寧に解説します。

モヤモヤをスッキリ解消したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも「サイズ感」ってどんな意味?

「サイズ感」という言葉は、ネット通販やファッションのレビュー、日常会話でもよく使われますよね。けれども「サイズに“感”をつける意味あるの?」と、ちょっと違和感を覚える人もいるかもしれません。

まずは「サイズ」と「サイズ感」の違いや、「感」の役割、そして実際にどういう場面で使われるのかを詳しく解説していきます。

「サイズ」と「サイズ感」の違いとは?

まず、「サイズ」とは数値や記号で表される客観的な大きさを指します。たとえば、靴のサイズ「24.5cm」や服のサイズ「M」「L」などは、誰にとっても同じ基準で測られたものです。

一方、「サイズ感」はそのサイズを見たり着たりしたときに、人が主観的にどう感じたかを表す言葉です。
たとえば以下のような違いがあります:

用語 意味 例文
サイズ 実際の大きさ(数値的) このTシャツはLサイズです
サイズ感 見た目や着心地の印象 このTシャツ、Lサイズだけど小さめに感じるサイズ感です

つまり、「サイズ」は事実、「サイズ感」は印象という違いがあります。この違いを理解すると、「サイズ感」という言葉の意味がぐっと明確になりますよ。

「感」がつく言葉の特徴

日本語では、名詞に「感」をつけることで「〜な感じ」「〜な印象」「〜だと感じること」を表すことができます。

たとえば

  • 存在+感=存在感(そこにいると強く感じる印象)
  • 清潔+感=清潔感(清潔そうに感じる印象)
  • 高級+感=高級感(高そう、上質そうと感じる印象)

「サイズ感」も同様に、「サイズという要素から受ける印象」という意味合いで使われています。つまり、「感」は曖昧だけど感覚的に伝わる便利な言葉なんですね。

「サイズ感」が使われる具体的なシーン

では、「サイズ感」は実際にどんな場面で使われているのでしょうか?特に多く使われるのが以下のようなケースです:

  • ネット通販のレビュー
     「普段はMサイズを着ていますが、この服はサイズ感が少し大きめでした」

  • SNSのファッション投稿
     「このパンツ、ダボっとしたサイズ感がかわいい♡」

  • 商品説明文
     「サイズ感:標準〜ややタイト。ぴったりめのシルエットが特徴です」

こうした場面では、「正確なサイズ」はあくまで数値や記号として書かれていますが、それに加えて「サイズ感」という言葉を使うことで、着たときの印象やフィット感を共有しているのです。

「サイズ感」に違和感を持つのはなぜ?

「サイズ感」という言葉にモヤっとする人は少なくありません。SNSやネット掲示板でも「サイズに“感”って必要?」という声が上がるほど。

なぜこの言葉に違和感を持つのか、その理由や背景を詳しく掘り下げていきます。

「感」が重複表現に感じる理由

多くの人が「サイズ感」に違和感を抱くのは、「サイズ」自体が感覚的な意味を含んでいるように思えるからです。つまり、「大きさを表す言葉に“感”を足すのは冗長では?」という感覚です。

たとえば、「暑さ感」「重さ感」と言われると、ちょっと変ですよね。

これと同じで、「サイズ感」という言い方も「サイズ」で十分じゃないか?と思われがちなのです。

また、「サイズ感が大きい」といった言い回しも、直訳すると「大きさの感じが大きい」という、ややこしい表現に聞こえるため、重複的に感じてしまう人が多いのです。

言葉として正しい?誤用ではないの?

結論から言うと、「サイズ感」は誤用ではなく、意味的にも自然な言葉とされています。言葉は時代とともに変化し、新しい使い方が一般化していきます。「サイズ感」もその一つです。

日本語では、「〜感」をつけてニュアンスを柔らかくする傾向があります。

  • 圧迫 → 圧迫感(=圧迫されているように感じる)
  • 威圧 → 威圧感(=威圧されているように感じる)

こうした用法と同じで、「サイズ」も「サイズ感」にすることで、「見た目や着心地の印象を伝える」表現として定着してきたのです。

国語辞典の多くにも「サイズ感」は掲載されており、日常語として認知されつつあります。

辞書や言語学の見解は?

例えば三省堂の『新明解国語辞典』や『大辞林』などでも、「〜感」は「そう感じられる状態や印象」を意味する接尾語として認められています。

また、国立国語研究所の発表によると、「サイズ感」はいわゆる「感覚を伝える語」としてネットや広告業界を中心に広まり、一般語として浸透した背景があります。

一部の文法的観点からは「冗長である」との批判もありますが、それ以上に「伝わりやすさ」「柔らかさ」「ニュアンスの補完」といった実用的な価値が評価され、日常語として定着してきたのです。

「サイズ感」はどう使えばいい?例文と注意点

「サイズ感」が一般的に使われているとはいえ、使い方によっては誤解を招いたり、伝わりにくくなったりすることもあります。レビューや会話の中での適切な使い方や注意すべきポイントを、具体例とともに紹介します。

レビューや口コミでの使い方

ネット通販やSNSのレビューでは、「サイズ感」はほぼ常連の表現です。商品写真や数値だけでは伝わらない「着心地」や「フィット感」を言語化するのに便利だからです。

よくあるレビュー表現の例

  • 「普段はMサイズですが、この服はサイズ感が大きめでした」
  • 「ぴったりしすぎず、ちょうどいいサイズ感です」
  • 「見た目よりサイズ感がタイトなので、ワンサイズ上がおすすめ」

このように、客観的なサイズ情報だけでなく、「どう感じたか」「どう見えるか」を補足できるため、他人のレビューを参考にする場面では非常に有効です。

ポイント

  • 主観的な感想であることを明示する(例:「私は〜」「私の体型では〜」)
  • 他のサイズと比較することで具体性が増す(例:「ユニクロのMと比べて小さめ」)

ビジネスやフォーマルな場では?

カジュアルな場面では便利な「サイズ感」ですが、ビジネスシーンやフォーマルな文章では注意が必要です。

  • 曖昧な表現と受け取られる可能性がある
  • 誤解を生むリスクがある
  • 論理的・定量的な説明が求められる場では不適切

  • ✕「この商品のサイズ感は良好です」→ 何が良好なのか不明確
  • ○「この商品のサイズはMで、身長170cm・体重60kgの人にちょうど良いフィット感です」

ビジネス文書では、「サイズ感」ではなく、「フィット感」「着用感」「実寸に対するゆとり」などの表現が好まれます。

誤解されない伝え方のコツ

「サイズ感」は便利な反面、使い方によっては伝わりにくくなることもあります。以下のコツを押さえることで、より正確に伝えることができます。

コツ1:数値と一緒に使う

「サイズ感は大きめ」だけでなく、「Mサイズを購入→Lに近い印象」など、具体的に補足すると◎

コツ2:自分の体型情報を添える

「身長165cm・細身体型でSサイズを購入。サイズ感はぴったり」など、読む人にとって比較材料になります

コツ3:他ブランドとの比較も有効

「ユニクロのLより少しゆったりしたサイズ感」など、読者がイメージしやすいように表現するのがポイントです

まとめ

「サイズ感」という言葉は、一見すると「サイズ」と「感」が重複していておかしいのでは?と感じる人もいます。しかし、実際には「サイズの印象」や「主観的な着心地」を表す言葉として、日常的に広く使われています。

  • 「サイズ」は数値などの客観的な大きさ
  • 「サイズ感」は見た目やフィット感などの主観的な印象
  • 「感」は「〜のように感じる」という意味を持ち、日本語では多くの言葉に使われている
  • ビジネスや正式な文書ではやや曖昧に感じられるため注意が必要
  • 正しく伝えるためには体型やサイズ比較などの具体的な情報とセットで使うのが効果的

「サイズ感」は決して誤った言葉ではありませんが、使い方を誤ると伝わりにくくなることもあります。

ぜひ、今回の内容を参考に、より伝わる言葉選びを意識してみてくださいね。