秋の魚の代表といえば、やっぱり秋刀魚(サンマ)ですが、他にも秋に美味しくいただける魚がありますので、それぞれの捌き方と合わせて、まとめて10選を紹介したいと思います。
コダイ(小鯛)、チダイ(血鯛)
コダイは別名でチダイとも呼ばれ、真鯛とは別の種類の魚で、結構流通量も多く真鯛ほど価格も高くありません。
このチダイとマダイは非常に区別つきにくく、おそらくほとんどの人がチダイだと知らずに買っている可能性が高いです。
コダイ・チダイの捌き方
サバ(鯖)
サバも秋に旬をむかえ、サンマと共に秋を代表する魚の種類です。秋に水揚げされたサバは特に“秋サバ”と呼ばれていて、「秋サバは嫁に食わすな」とも言われるほど、脂がのっていておいしくなります。
サバの捌き方
ワカナ・ヤズ
ワカナ・ヤズはブリの若魚で、夏から秋が旬になります。ブリに比べると脂の乗りは少ないものの、ヤズになるとそこそこ脂も乗っており、新鮮なお刺身は美味しくいただけます。他にも、切り身の照り焼き・塩焼き・味噌煮と、美味しいです。
ヤズの捌き方
ヒラメ(平目)
ヒラメはカレイ目の魚の一種です。他のカレイ目の魚と同じように左右に扁平な体型をしていてカレイと区別が付きにくいです、ヒラメの目は両目とも頭部の左側半分に偏って付いているのが大きな特徴で、俗に「左ヒラメに右カレイ」と言われて区別されています。
ヒラメ釣りは秋が1番のハイシーズンで、安定して釣果が出やすいようです。水温の低下とともに良型のヒラメも徐々に混ざってくるのが特徴です。
ヒラメの捌き方
ニシン
ニシンも10~12月に旬を迎える魚です。ニシンの卵である「数の子」を獲る意味では、産卵期の春が旬になりますが、魚自体は秋がおいしい季節です。現在では、にしんも数の子も、輸入物がほとんどです。
ニシンの捌き方
ノドグロ(アカムツ・赤鯥)
ノドグロは正式名称ではアカムツと言います。高級魚として食通でも人気の魚です。年中脂乗りが良く、いつ食べてもおいしい魚で、旬の時季は地域や人によって変わり、秋から冬が旬と言われることが多く、小さくても味がいいことが特徴です。
秋~冬は島根県または九州産のノドグロが旬を迎えます。その他には、各県が推奨する時期を旬とするのであれば、夏は新潟産、冬は石川県産が旬になります。
ノドグロの捌き方
シマアジ(縞鯵、島鯵)
アジ類の中で最高級の食材とされるシマアジ。近年、漁獲量は激減しており、天然ものはあまり獲れなくなってしまっているそうで、現在一般に流通しているシマアジの99%以上が養殖あるいは半養殖のもの。
天然のシマアジは、関東近辺、特に伊豆半島・外房にかけてが最高の漁場であるとされています。旬は夏から秋ですが、年間を通して美味しくいただくことができます。
刺身で食べられることが多いですが、塩焼き、煮つけ、ムニエル、フライなどいろいろな調理に合うことでも知られています。
シマアジの捌き方
戻りガツオ(鰹)
鰹の美味しい季節は春と秋の年二回あり、秋に水温の低下に伴い南下してきたところを漁獲したものを「戻り鰹」 、春に黒潮にのって太平洋岸を北上する時期に漁獲されたものを 「初鰹」と呼びます。
戻り鰹は初鰹と違いエサをたっぷりと食べているので魚体も一段と大きくなり、しっかりと脂がのって大変美味しく 、別名では「トロ鰹」などとも呼ばれています。
戻りガツオの捌き方
カンパチ(勘八)
カンパチはアジ科ブリ属の一種で、同じブリ属のヒラマサ、ブリと共に「ブリ御三家」と呼ばれています。ほぼ刺身向けと言ってもいい程、刺身にむいていてブリよりも高級魚として扱われています。
カンパチは成長とともにその呼び名が変わる出世魚でもあります。その呼び名は地方によっても違います。関東方面では子供の頃は「ショゴ」関西方面では「シオ」、九州方面では「ネイゴ」と呼ばれるそうです。
カンパチの捌き方
サーモン(鮭)
鮭は代表的な回遊魚で、海で2~8年ほど回遊した後、産卵のために故郷の川に戻ってくる習性を持っています。東北や北海道沿岸などで生まれた鮭が故郷の川に戻ってくるのは9~11月頃です。
この時期、産卵前に水揚げされた白鮭は、「秋鮭」や「秋味」などと呼ばれています。秋鮭の特徴は、産卵前のため身が引き締まっており、卵や白子を成長させるために体脂肪が使われているので、脂分が控えめなことです。
サーモンの捌き方