「ラッシュガードを着ていれば、日焼け止めはいらないよね?」
そんなふうに思っていたのに、気づけば首の後ろや手の甲がヒリヒリ…。実は、ラッシュガードだけでは防ぎきれない紫外線リスクがあることをご存じでしょうか?
この記事では、ラッシュガードと日焼け止めの効果的な使い方を徹底解説。肌をしっかり守りたい方、特にお子さん連れのママやアウトドア好きの方に向けて、シーン別の対策方法や正しい塗り方も紹介しています。
この記事でわかること:
ラッシュガードのUVカット性能と限界
ラッシュガードを着ていても日焼けする理由
日焼け止めの正しい使い方とタイミング
シーン別(海・プール・公園)のおすすめ対策
子どもにも使える日焼け止めの選び方
ラッシュガードを着れば日焼け止めは不要?
海やプール、アウトドアシーンで活躍するラッシュガード。紫外線対策として着用する方も多いですが、「これを着ていれば日焼け止めは塗らなくても大丈夫なの?」と疑問に感じる方も多いはず。

ラッシュガードのUVカット性能や、日焼け止めの必要性について、科学的根拠も交えて解説します。
ラッシュガードのUVカット性能とは?
ラッシュガードは、多くの場合「UVカット加工」が施されており、紫外線(UV)から肌を守る機能があります。製品によっては「UPF50+」という表記があり、これは紫外線を98%以上カットする高い防御力を意味します。
| 表記 | UVカット率 | 意味 |
|---|---|---|
| UPF15〜20 | 約93〜95% | 軽度な防御 |
| UPF30〜50 | 約96〜98% | 高い防御 |
| UPF50+ | 約98%以上 | 最高レベル |
しかし、以下のような条件では完全に防ぎきれないこともあります:
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生地の伸びや劣化で防御力が低下する
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濡れた状態になると紫外線が通りやすくなる
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縫い目や裾、手首、首周りから光が入り込む

つまり、ラッシュガードがあっても「完全に無敵」ではないのです。
ラッシュガードを着ていても日焼けするケース
実際に、ラッシュガードを着ていても「うっかり日焼けした」という声はよく聞かれます。原因は主に以下のような点です:
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顔・手の甲・足先など露出部分への無対策
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ラッシュガードの下に紫外線が反射して侵入する
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ラッシュガードが濡れてUVカット効果が低下した
たとえば海では、砂浜や水面が太陽光を反射し、下方向や側面から紫外線が当たるケースもあります。これにより、「服の中までうっすら日焼け」なんてことも。

実際、2022年に行われた国民生活センターのテストでも、「濡れた水着・衣類はUVカット率が下がる」ことが示されました。対策として日焼け止めとの併用が推奨されています。
専門家も推奨「併用がベストな理由」
皮膚科医や美容皮膚科でも、「衣類と日焼け止めの併用」を推奨しています。特に夏場の強い紫外線や、水辺での反射を考慮すると、以下のような理由が挙げられます。
- 万が一の隙間焼けを防げる
- 濡れたときのUV防御低下を補える
- よりムラなく全体をカバーできる
ラッシュガードは確かに強力な武器ですが、100%ではありません。

「服で守って、肌にも塗ってダブルガード」これが安心の紫外線対策の基本といえるでしょう。
ラッシュガード+日焼け止めの正しい使い方
ラッシュガードを着ているからといって、日焼け止めの塗り方をおろそかにしてしまうと、思わぬ「うっかり日焼け」を招くこともあります。
ここでは、ラッシュガードと日焼け止めを併用する際に意識すべきポイントや、使用タイミング、子どもへの使い方まで具体的に解説していきます。
効果的な日焼け止めの塗り方とタイミング
日焼け止めの効果を最大限に引き出すためには、「塗る量」と「塗るタイミング」重要です。
効果的な塗り方のポイント:
- 顔にはパール2個分、体にはティースプーン1杯分を各部位ごとに
- 塗りムラがないよう、円を描くように丁寧に
- 鼻・頬骨・耳・首の後ろ・手の甲など焼けやすい部位は重ね塗り
タイミングのコツ:
- 外出の20〜30分前に塗ると浸透しやすく効果的
- 水や汗で落ちるため、2〜3時間おきに塗り直しが必要

ウォータープルーフの日焼け止めを選んでも、「絶対に落ちない」わけではないので注意が必要です。
ラッシュガードの下に塗るべき?塗らなくていい?
基本的に、ラッシュガードで隠れる部分にまで日焼け止めを塗る必要はありません。ただし、以下のような条件に当てはまる場合は「塗っておくと安心」です。
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ラッシュガードが薄手またはメッシュ素材
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古くなって生地が伸びている・劣化している
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長時間、水中に入る予定がある
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体をねじったり、腕を上げたりして肌が露出することがある

特に脇の下、袖口、腰回りなど、動作によってチラ見えしやすい部位は注意。「念のため」の気持ちで、軽く塗っておくとトラブルを防げます。
子どもにも安全な日焼け止めの選び方
子どもは皮膚が大人よりも薄く、刺激に敏感です。そのため、大人用をそのまま使うのはNGなケースも。以下のような基準で選ぶと安心です。
子どもに適した日焼け止めのチェックリスト:
| 項目 | おすすめ基準 |
|---|---|
| SPF・PA値 | SPF20〜30 / PA++程度 |
| 成分 | 紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル) |
| 形状 | ミルク・ジェルタイプ(伸びがよくて低刺激) |
| 表記 | 「ベビー」「キッズ用」などの明記あり |
| 洗い落とし | 石けんで簡単に落とせるもの |
また、こまめな塗り直しができるように、スプレータイプや携帯用を常備しておくと便利です。
シーン別おすすめ対策法【海・プール・公園】
紫外線対策は、シーンに合わせた方法で行うことが重要です。場所や時間帯、活動内容によって日焼けリスクが変わるため、それぞれの場面に最適な対策を知っておきましょう。ここでは「海」「プール」「公園や日常外出」に分けて、ベストな対策を具体的にご紹介します。
海やプールでは絶対に併用すべき理由
海やプールは、紫外線の強さに加え「反射光」にも注意が必要なシーンです。水面や砂浜からの反射によって、上からだけでなく下や横からも紫外線が当たるのが特徴。
特に以下のようなリスクがあります:
- 水で濡れると衣類のUVカット率が低下
- 肌が冷えると焼けたことに気づきにくくなる
- 水中でも紫外線は80%近く届く(環境省データ)
おすすめ対策セット:
| アイテム | 理由 |
|---|---|
| ラッシュガード(UPF50+) | 体幹部をしっかりカバー |
| ウォータープルーフ日焼け止め | 塗り直ししにくい環境でも安心 |
| UVカット帽子&サングラス | 顔や目の保護に効果的 |
| 日陰を確保(ポップアップテントなど) | 長時間の直射日光を避ける |

塗り直しが難しい環境なので、出発前にしっかり塗っておくことが重要です。
公園や散歩ならラッシュガードだけでOK?
公園や日常の外出程度であれば、ラッシュガードだけで十分な場面もあります。ただし、以下の条件に当てはまるときは日焼け止めとの併用が安心です。
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滞在時間が1時間を超える
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午前10時〜午後2時の紫外線が強い時間帯
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雲が少なく晴天の日
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長袖でも手の甲や首回りが露出している
日焼け止めは、「今日は暑そう」「長時間になりそう」と感じたときだけでも、軽く塗っておくと失敗が少なくなります。
おすすめ対策:
軽めの日焼け止め(SPF20程度)で手軽に予防
ラッシュガードの上からでも使えるUVスプレー
子どもと一緒なら、ベビーカー用のUVカットカバーも効果的
長時間外にいる場合の対策チェックリスト
滞在時間が長くなればなるほど、紫外線の蓄積ダメージも大きくなります。以下のチェックリストを使って、事前に対策を整えましょう。
紫外線対策チェックリスト(長時間屋外ver)
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ラッシュガードのUVカット表記を確認(UPF50+推奨)
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顔・耳・首・手の甲に日焼け止めを塗布済み
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スプレータイプを携帯して塗り直し対策
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帽子や日傘など、物理的な遮蔽対策あり
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2〜3時間おきに休憩や日陰タイムを設ける
紫外線は「目に見えないダメージ」を静かに与えてきます。油断せず、「肌を守る習慣」を持つことが一番の対策といえるでしょう。
まとめ
ラッシュガードは高いUVカット性能を備えており、紫外線対策として非常に有効なアイテムです。しかし、「着ていれば安心」と油断してしまうと、思わぬ部分で日焼けしてしまうことも。特に海やプールでは反射光や濡れによる効果低下があるため、日焼け止めとの併用が推奨されます。
この記事で解説したように、
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ラッシュガードのUVカット性能にも限界がある
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日焼け止めは塗るタイミング・量・部位が重要
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シーンに応じた柔軟な使い分けが必要
というポイントを押さえることで、より確実な紫外線対策が可能になります。
「ラッシュガードだけでいいかな?」と悩んだときこそ、“併用が基本”という意識を持ってみてください。

