ロシアンブルーとアビシニアン、どちらも美しく魅力的な猫種。初めて猫を飼う方にとっては、「どちらを選べば後悔しないか?」というのが最大の悩みですよね。SNSやブログで「ロシアンブルーを飼って後悔した…」という声を見ると、心配になるのも無理はありません。
この記事では、実際にロシアンブルーを飼って感じた後悔の声をもとに、その原因や対策を解説。また、アビシニアンとの違いにもフォーカスして、自分に合う猫の選び方まで丁寧に解説します。読めばきっと「自信を持って選べる」ようになりますよ。
ロシアンブルーを飼って後悔する人の主な理由
ロシアンブルーは非常に人気のある猫種ですが、すべての飼い主が満足しているわけではありません。ネット上では「思っていたのと違った…」という声も散見されます。ここでは、特によく聞かれる「後悔ポイント」を3つ紹介します。
予想以上に「警戒心が強い」
ロシアンブルーは元来、非常に慎重で繊細な性格を持っています。
以下のような声が実際に寄せられています。

「最初の1ヶ月、ほとんど姿を見せてくれなかった」

「家に来てからも、物音に敏感ですぐに隠れてしまう」
これは決して珍しいことではなく、ロシアンブルーは環境の変化に弱い猫種です。飼い主には懐きますが、慣れるまでに時間がかかるため、「すぐに仲良くなれる」と期待するとギャップを感じやすくなります。
1匹で静かに過ごすのが好き=懐かないと感じる人も
ロシアンブルーは「ツンデレ」とも言われる性格。
ベッタリ甘えるタイプではなく、自分のペースで距離をとる傾向があります。
たとえば…
-
飼い主が近づくとすっと離れる
-
撫でられるのを嫌がることがある
-
留守番中も静かに寝て過ごす
そのため、「もっと甘えてくれると思ってた…」と寂しさを感じる人も。これは性格による部分が大きいため、猫との理想の関係像によって満足度が変わってきます。
抜け毛や病気のケアに手がかかる場合も
ロシアンブルーは短毛種ですが、実はダブルコートと呼ばれる密度の高い被毛を持っています。これにより抜け毛の量が多く、以下のような対策が必要です。
ケア項目 | 頻度 | 備考 |
---|---|---|
ブラッシング | 週2~3回 | 抜け毛対策と皮膚病予防 |
ワクチン接種 | 年1回 | 呼吸器系の病気に注意 |
フード選び | 要注意 | 遺伝性疾患(膀胱系)への配慮が必要 |
このように、見た目に反して「手がかからない猫」ではないというのが、後悔の原因になっていることも多いです。
とはいえ、ロシアンブルーには圧倒的な魅力もある
後悔の声がある一方で、ロシアンブルーを飼って「最高のパートナーになった」と感じている人も多くいます。ここではその魅力をご紹介しましょう。
鳴き声が小さく、集合住宅でも飼いやすい
ロシアンブルーの特徴の一つは「鳴き声の小ささ」。
集合住宅やマンション暮らしの方には嬉しいポイントです。
-
鳴いても「ニャッ」と控えめ
-
鳴く頻度も少なめ
-
夜中に騒がない
このため、ペット可物件でも「近所迷惑になりにくい」と人気があります。
美しい被毛と上品な見た目で満足度が高い
青みがかったグレーの被毛、エメラルドグリーンの瞳。ロシアンブルーは、その美しさだけでも飼う価値があると評されます。
写真映えはもちろん、来客が「まるでモデル猫みたい」と驚くこともしばしば。この美しさが、日々の癒しになっているという飼い主も多いです。
一度懐くと飼い主に深く忠実な性格
ロシアンブルーは「ツンデレ」ではありますが、一度心を許すと非常に忠実。
-
飼い主のそばで静かに寄り添う
-
名前を呼ぶと反応してくれる
-
留守番中も静かに待てる

この「心を許した人だけに見せる愛情」が、飼い主にとってはたまらない魅力となります。
アビシニアンとロシアンブルーを比較してみよう
「アビシニアンと迷っている」という方のために、両者の違いを具体的に比較してみましょう。
性格の違い:活発なアビシニアン、控えめなロシアンブルー
猫種 | 性格 | 向いている人 |
---|---|---|
ロシアンブルー | 慎重・静か・マイペース | 落ち着いた性格の人 |
アビシニアン | 好奇心旺盛・甘えん坊・活発 | 明るくて一緒に遊びたい人 |
アビシニアンは犬のように人懐っこく、遊び好き。ロシアンブルーは静かに寄り添うタイプ。同じ猫でも、付き合い方がまったく異なります。
飼いやすさの違い:留守番・しつけ・お世話コストの比較
-
留守番のしやすさ: ロシアンブルー◎/アビシニアン△
-
しつけのしやすさ: どちらも賢く比較的しやすい
-
運動量: アビシニアンはかなり多め(キャットタワー必須)
共働き家庭ならロシアンブルー、在宅時間が長く一緒に遊べるならアビシニアンが向いています。
見た目と触り心地の好みも分かれどころ
-
ロシアンブルー:柔らかく密な被毛、サテンのような手触り
-
アビシニアン:短くて滑らか、筋肉質な体型が目立つ
見た目も触感も好みが分かれるため、実物に触れて選ぶのがおすすめです。
こんな人にはロシアンブルーが合う/合わない
どんな性格の人にロシアンブルーが合うのでしょうか?逆に後悔しやすいのはどんなタイプなのでしょうか?
ロシアンブルーが「合う」人の特徴3選
-
静かな時間を好む人
-
ベタベタされるのが苦手な人
-
留守時間が比較的長い人
無理に甘えてこないけれど、ちゃんと信頼してくれる。そんな関係性を求める人にはぴったりです。
ロシアンブルーを選んで「後悔しやすい」タイプとは?
-
猫に対して「常に甘えてほしい」と思っている
-
鳴き声で会話したいと感じている
-
新しい環境や人にすぐ慣れてほしい
こうした期待を持っていると、ロシアンブルーは「物足りない」と感じてしまうかもしれません。
アビシニアンの方が向いているケースとは?
-
子どもがいる家庭で一緒に遊びたい
-
活発で陽気な猫と暮らしたい
-
とにかく猫と触れ合いたい時間が多い
アビシニアンは飼い主と過ごす時間を楽しめる猫種なので、コミュニケーション重視派におすすめです。
後悔しない猫選びのために今できる3つのこと
最終的に大切なのは「情報+実体験」。ここでは、今すぐできる猫選びのコツを紹介します。
実際に飼っている人の声をSNSやブログでチェック
「#ロシアンブルー」「#アビシニアン」などのタグで検索すると、リアルな声が見えてきます。
-
鳴き方
-
ご飯の好み
-
おもちゃの反応 など
文章だけではわからない「生活感」が判断材料になります。
ペットショップだけでなくブリーダーの話も聞く
ペットショップでは見た目や一時的な性格しかわかりませんが、ブリーダーは親猫の性格や遺伝的な特徴を把握しており、より深い情報が得られます。
飼う前に直接話を聞くことで、その猫種が自分に合っているかの判断材料になります。信頼できるブリーダーを訪ねて、猫との相性や飼育環境について具体的に質問してみましょう。
猫カフェや譲渡会で性格を「体感」するのが一番
猫カフェや譲渡会では、実際に猫とふれあいながら性格や相性を体感できます。写真やネット情報だけではわからない「動き方」「人との距離感」などを感じ取れる貴重な機会です。
特に初めて猫を飼う人にとっては、こうした実体験が後悔しない猫選びの大きなヒントになります。気になる猫種がいる場合は、ぜひ一度足を運んでみましょう。
まとめ|後悔しない猫選びは「自己理解」がカギ
ロシアンブルーは確かに人によっては「思ったより懐かない」「静かすぎる」と感じてしまうかもしれません。ですが、その分、落ち着いた時間をくれる最高のパートナーにもなり得ます。
アビシニアンのように活発な猫が向いている人もいれば、ロシアンブルーのように慎ましい猫がぴったりな人もいます。
大切なのは「自分が猫に何を求めているか」を明確にすること。
その理解があれば、どんな選択をしても後悔はぐっと減らせるはずです。