「グラミチって、おじさんが履いてるイメージでちょっとダサくない?」──そんな声をたまに耳にします。確かに、ゆったりしたシルエットやアウトドア感の強いデザインが、中年っぽい印象を与えることもあるでしょう。
でも実は、グラミチはファッション感度の高い若者からも再評価されており、着こなし次第で誰でもおしゃれに見せることができるアイテムなんです。
この記事では、「グラミチ=ダサい」というイメージの理由を掘り下げつつ、逆にグラミチを使って一歩先行くスタイルを作る方法を紹介していきます。

「おじさんっぽく見えない」どころか、「むしろおしゃれ」と言わせるグラミチの魅力を、ぜひ知ってください。
なぜ「グラミチ=おじさんダサい」と言われるのか?
一部の人たちの間で、「グラミチはおじさんっぽくてダサい」といった声が聞かれることがあります。その印象の裏には、特定の要素が重なった誤解があるようです。まずは、なぜそんなイメージが生まれたのかを詳しく見ていきましょう。
ゆるめシルエットが「おじさん感」を連想させる
グラミチのパンツは、クライミングパンツとして設計された機能性重視のアイテム。ウエストにはガゼットクロッチやウェビングベルト、そしてゆったりとしたシルエットが特徴です。
このゆるさが、特に若者から見ると「おじさんの休日着っぽい」と見えることも。細身のパンツが主流の時代に、全体がワイドなボトムは一歩間違えると“野暮ったい”印象になってしまうのです。
しかし、それはあくまでスタイリング次第。きちんとシルエットを意識すれば、今風な印象に仕上げることも可能です。
アウトドア系=実用重視の先入観
グラミチは元々、クライミングやキャンプなどのアウトドア用途で人気を博したブランドです。そのため「実用重視」「機能性優先」といったイメージが強く、スタイルやファッション性が軽視されがち。
しかし、現代ではアウトドアファッションがタウンユースに溶け込み、グラミチも数多くのセレクトショップとコラボするなど、おしゃれ層に受け入れられています。

先入観だけで「ダサい」と片付けるのは、ちょっともったいないですよね。
間違ったサイズ感・色選びによる野暮ったさ
サイズが合っていないパンツや、くすんだカラーを選んでしまうと、どうしても老けた印象が出てしまいます。特に「ツータックでワイド」「裾だぶつき」「色褪せたベージュ」などの組み合わせは、昭和感漂うおじさんスタイルに見えることも…。
逆に言えば、正しいサイズ感とカラーを押さえれば、グラミチは都会的な着こなしにもしっかりハマるアイテムです。次のセクションではそのポイントを紹介していきます。
グラミチをおしゃれに着こなすポイント
「おじさんっぽい」と言われるグラミチを、逆におしゃれに昇華するにはいくつかのコツがあります。素材やシルエット選びを意識するだけで、印象はグッと変わります。
シルエット選びは細身〜テーパードを意識
おしゃれ見えを狙うなら、まずは「細身」または「テーパードシルエット」のモデルを選ぶのが基本。グラミチの定番「NNパンツ」などは、足元に向けてスッキリ細くなる設計で、都会的な印象にぴったりです。
ダボつきすぎると一気に“オジサン感”が出るため、自分の体型に合ったサイズ感を選びましょう。股上の深さや、丈の長さにも気を配ると、より洗練された印象になります。
色は「黒・ベージュ・カーキ」が鉄板
カラー選びは印象を大きく左右します。まずはベーシックな「黒」「ベージュ」「カーキ」から始めるのが安心です。黒は引き締め効果があり、カジュアルでも大人っぽく見えます。
一方で、発色の強すぎるカラーや、色褪せたトーンのアイテムは避けるのが無難。無地のシャツやTシャツと合わせるだけでも、グラミチがこなれ感ある主役アイテムに変わります。
ロールアップ&足元で清潔感アップ
裾を軽くロールアップするだけで、足元に抜け感が生まれ、一気に都会的な雰囲気になります。靴は、白スニーカーやレザーシューズなど清潔感のあるアイテムがおすすめ。
また、靴下の見せ方でも印象が大きく変わるので、「白」「グレー」「ネイビー」などシンプルなものを選ぶと、スタイル全体が引き締まります。

足元が整うと、一気に“おじさん脱却”できるので意識してみましょう。
参考にしたい!グラミチを使ったおしゃれコーデ例
具体的なコーディネート例を知っておくことで、グラミチを使ったスタイリングの幅が広がります。以下では、シーン別・年代別におすすめのコーディネートをご紹介します。
シンプル&都会的な大人カジュアル
グラミチのブラックNNパンツに、白Tシャツとグレーのカーディガンを合わせたスタイル。小物にレザーのショルダーバッグや腕時計を加えれば、シンプルながら洗練された印象に仕上がります。
20代〜30代にぴったりのスタイルですが、カラーリングを落ち着かせることで40代以上でも着こなせます。

足元は白のスニーカーで軽やかにまとめると◎
アウトドアMIXのストリート風コーデ
オーバーサイズのナイロンジャケットに、カーキのグラミチパンツ、足元はゴアテックスのハイテクスニーカーという組み合わせ。キャップやサコッシュを取り入れることで、街でも映えるアウトドアMIXコーデに。
若者向けのカジュアルな雰囲気ですが、カラーを抑えることで落ち着いた印象にも寄せられます。
40代・50代でもキマる上品カジュアル
ベージュのグラミチに、ネイビーのニットポロ、ローファーを合わせた大人の上品カジュアル。グラミチの“動きやすさ”を活かしつつ、全体のバランスをとれば中年層にもピッタリです。
ワイドパンツでもシルエットと色のバランス次第で、むしろ若々しく清潔感のある着こなしが可能です。
初心者でも安心!おすすめのグラミチパンツ5選
グラミチ初心者の方でも取り入れやすい、人気モデルをピックアップしました。まずはこの中から選べば失敗しにくいです。
NNパンツ(ナローフィット)
グラミチ初心者にまずおすすめしたいのが「NNパンツ」。ナローフィット仕様で、野暮ったくならずスッキリとした見た目に仕上がるのが特徴です。
ストレッチ性も高く、動きやすさは抜群。きれいめなスタイルにも合わせやすく、普段使いからオフィスカジュアルまで幅広く活躍します。シルエットが細身なので、「おじさんっぽく見えたくない」という方にも最適です。
Gショーツ(夏の定番)
夏のマストアイテムとして大人気の「Gショーツ」は、ゆったりとしたシルエットと軽やかな着心地が魅力。通気性がよく、汗ばむ季節でも快適に過ごせるため、アウトドアやフェスにも最適です。
膝上の丈感と絶妙なゆるさで、Tシャツ1枚でもサマになるのが強み。カジュアルだけでなく、大人っぽくまとめたいときにも重宝する一本です。
ルーズテーパードパンツ
腰まわりにはしっかりゆとりを持たせつつ、足首に向けて細くなるテーパード設計で、リラックス感とスマートさを両立した一本。
ボリュームのあるスニーカーやブーツとも相性がよく、今っぽいバランス感を演出できます。ストリート系やモード系のファッションともマッチするため、ファッションの幅を広げたい人にもおすすめです。
スリムカーゴパンツ
カーゴパンツの無骨さを抑え、スマートに仕上げたのがこの「スリムカーゴパンツ」。ポケットなどのディテールは活かしつつ、シルエットはすっきりと設計されており、ミリタリー要素が程よく取り入れられています。
Tシャツやシャツなど、合わせるアイテム次第でカジュアルにもキレイめにも対応可能。機能性とおしゃれさを兼ね備えた万能パンツです。
クライミングパンツの正統派モデル
グラミチといえばやはりこれ、というべき代表的なクライミングパンツ。股下にガゼットクロッチを搭載し、180度の開脚も可能な高い可動域が魅力です。
ウェビングベルトでサイズ調整も簡単。アウトドアシーンではもちろん、シンプルなTシャツと合わせるだけでも無骨で男らしい印象に仕上がります。

機能性と無骨なスタイルが光る、グラミチの真髄とも言える一本。
まとめ|グラミチをおしゃれに楽しもう
グラミチが「おじさんっぽくてダサい」と言われがちな理由には、シルエットや先入観、誤ったスタイリングなどが関係しています。
しかし、それはあくまで表面的な印象にすぎません。実際にはグラミチは、機能性・快適性だけでなく、コーディネート次第で非常におしゃれに見せることができるブランドです。
ポイントは、自分に合ったサイズ感を選び、カラーと足元を意識したスタイリングをすること。それだけで「おじさんくさい」どころか、「大人の余裕あるファッション」に昇華することができます。

グラミチをうまく取り入れて、あなたらしいスタイルを楽しんでみてください。