「豊臣兄弟!」仲野太賀と池松壮亮の配役に賛否?史実と違う「年齢感」があえて採用された理由

2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』、1月4日に放送された第1回では、世帯視聴率も好発進と話題ですが、「面白い!」「新しい!」という絶賛の声と同じくらい、ある「違和感」を訴える声が散見されます。

それは、「キャストの年齢感」と「演出の現代っぽさ」。

「歴代の秀吉像と違いすぎる」「兄弟というより友達みたい?」そんなモヤモヤを感じた方のために、今回は『豊臣兄弟!』がなぜこの配役・演出になったのか?や、史実との比較を深掘りします。

仲野太賀と池松壮亮の「兄弟感」が話題!実際の年齢差は?

今回、もっとも話題になっているのが、主役・豊臣秀長を演じる仲野太賀さんと、兄・秀吉を演じる池松壮亮さんのコンビネーションです。

これまでの戦国ドラマでは、秀吉といえば「竹中直人さん」や「ムロツヨシさん」のような、”クセが強くて老獪(ろうかい)なオジサン”というイメージが強かったはず。

しかし今回は、非常に若々しく、泥臭い「青年・秀吉」として描かれています。

実は「実年齢」のバランスが絶妙だった

ネット上では「秀吉が若すぎるのでは?」という声もありますが、実はこれ、かなりリアルなキャスティングと言われています。

  • 仲野太賀さん(秀長役): 1993年生まれ(32〜33歳)
  • 池松壮亮さん(秀吉役): 1990年生まれ(35〜36歳)

※年齢は2026年1月時点

演者のお二人は約3歳差。史実における秀吉(1537年生)と秀長(1540年生)の年齢差も3歳と言われており、兄弟の距離感としてはドンピシャなのです。

これまでの大河では、秀吉がすでに天下人になってからの威厳ある姿が強調されがちでしたが、今回は「何者でもない貧しい兄弟」からの成り上がりがテーマ。

あえて「若さ」と「未熟さ」が残る二人を配置したことで、後半のサクセスストーリーとのギャップが大きくなる仕掛けになっているようです。

史実と違う?ドラマならではの「現代風アレンジ」

第1回を見て「史実と違う!」「演出が軽い!」と感じた歴史ファンもいたかもしれません。しかし、これは脚本の八津弘幸氏(『半沢直樹』『おちょやん』など)さんによる計算された「現代風アレンジ」である可能性が高いです。

特に注目すべき「違い」は以下の3点です。

1. 上下関係より「バディ感」

史実では、兄・秀吉の命令に弟・秀長が従う主従関係がベースですが、今作では「対等なパートナー」「相棒(バディ)」としての側面が強調されています。

現代の視聴者が感情移入しやすいよう、あえて封建的な厳しさをマイルドにしているのが特徴です。

2. 秀長のキャラ変(陰から陽へ)

豊臣秀長といえば「物静かな調整役」「秀吉の影」というイメージが定説。しかし、ドラマ版では、明るく、時には兄を叱咤激励する熱いキャラクターとして描かれています。

「地味な秀長」のイメージを覆すこの改変こそが、本作最大の見どころと言えるでしょう。

3. テンポの良すぎる会話劇

「言葉遣いが現代っぽい」という指摘もありますが、これは意図的な演出。重厚な時代劇調のセリフを減らし、漫才のような掛け合いを増やすことで、「歴史に詳しくない層」を一気に取り込む狙いが見えます。

なぜ今「豊臣兄弟」なのか?40代が共感する「No.2の生き方」

賛否はあるものの、回を重ねるごとに評価が上がると予想される本作。特に40代以上の社会人男性・女性には、強烈に刺さる要素があります。

それは「究極の中間管理職ドラマ」であること。

  • 突拍子もないアイデアを出す社長(兄・秀吉)
  • それに振り回されながらも、実務をこなし、周囲のフォローに走る副社長(弟・秀長)

この構図、会社組織でよく見かけませんか?

天才肌の兄を支え、泥をかぶり、組織を大きくしていく秀長の姿は、現代社会で「板挟み」になりながら頑張る40代そのもの。

「派手な合戦シーン」だけでなく、「組織論」や「人間関係の悩み」として見ると、これほど共感できる大河ドラマはないかもしれません。

まとめ

『豊臣兄弟!』で感じる「若さ」や「現代っぽさ」は、制作陣が狙った「新しい戦国エンターテインメント」の形でした。

  • 実年齢に近いキャストによるリアルな兄弟感
  • 「影の補佐役」を主役にした、共感必至のストーリー

これまでの大河の常識をどう裏切ってくれるのか。「史実と違う!」と目くじらを立てるより、「どうアレンジしてくるか?」を予想しながら見るのが、今年一番の楽しみ方になりそうです。

次回の放送では、いよいよ桶狭間の戦いに向けた動きが始まります。二人の「兄弟漫才」のような掛け合いがどう変化していくのか、注目しましょう!