「レモン彗星(C/2025 A6)」は、約1000年以上ぶりに地球の近くを通る、とてもめずらしい彗星です。
2025年の秋〜初冬にかけて日本で観察のチャンスがあり、今の子どもたちが大人になっても同じ彗星を見ることはほぼありません。
夕方〜夜ごはん前後の時間にも見られる日があり、親子で一緒に空を見上げるのにぴったりの天体イベントです。
この記事では、関東(東京・神奈川・千葉・周辺エリア)を想定して、「いつまで見えるの?」「どの方角を見ればいい?」「子どもと行きやすい場所は?」というポイントを解説します。
レモン彗星ってなに?子どもにどう説明する?
レモン彗星は、2025年1月にアメリカ・アリゾナ州のマウント・レモン天文台で見つかった“氷とホコリのかたまり”のような天体で、太陽のまわりを長い時間をかけて回っています。
太陽に近づくと表面の氷やガスが溶けて飛び出し、そのあとに“しっぽ(尾)”のような筋ができて、夜空でぼんやり光って見えるのが彗星です。
子どもには「宇宙を旅している、よごれた雪玉が太陽で温められて、キラキラ光るしっぽを出しているイメージだよ」と伝えると、イメージしやすくなります。
今回のレモン彗星は、暗い場所なら肉眼や双眼鏡で見つけられる可能性がある“中くらいの明るさ”と考えられています。

写真に撮るとよりはっきり写るタイプです。
関東でのレモン彗星の見頃はいつからいつまで?
レモン彗星は、2025年10月中旬から11月上旬にかけて日本で観測しやすい時期を迎え、特に10月下旬〜11月初めは「見頃」とされています。
国立天文台などの解説によると、10月23日〜11月2日頃は、日没後の空で高度がそこそこあり、明るさも4等級前後と予想されるため、双眼鏡があれば十分に狙えるタイミングです。
「いつまで見えるの?」という点では、11月上旬〜中旬までは条件が良ければまだ観察のチャンスがあり、11月中旬以降は高度が下がって見つけにくくなると考えられます。

特に親子での観察なら、10月下旬〜11月前半の、まだそれほど寒くなく、夕方の時間帯に見やすい時期を狙うと安心です。
関東での見える方角と時間帯(東京を例に)
国立天文台や天気情報サイトの情報をもとにすると、10月中旬以降のレモン彗星は「日没後の西〜西北西(のちに西〜西南西)の低い空」に現れるとされています。
目安としては、「夕日が沈んで少し空が暗くなってきたころ、西の地平線近くから少し上のあたり」を探すイメージです。
時間帯は、関東ではおおむね「日の入りから1時間前後」が最も探しやすく、例えば10月下旬〜11月初めなら、18時前後〜19時ごろまでが親子でも無理なく観察しやすい時間になります。
方角がわかりにくい場合は、スマホのコンパスアプリで“西(W)”を確認し、その方向に空が開けた場所を選ぶと見つけやすくなります。
親子におすすめの観測スポット(東京・神奈川・千葉など)
東京近郊
関東の中でも東京周辺では、ビルが多い市街地よりも「海沿い」や「広い公園」など、西の空が開けた場所がレモン彗星観察に向いています。 具体的には、葛西臨海公園や夢の島公園などの海沿いエリアは、西〜南西方向の視界が開けており、親子で行きやすい公園としても知られています。
都心から少し足をのばせるなら、多摩丘陵や高尾山周辺、奥多摩方面など、空が暗くなるエリアに行くと、星や彗星が見えやすくなります。 夜道・山道になる場所では、懐中電灯や防寒具、子どもの歩きやすさなど、安全面の配慮もあわせて紹介しておくと親子向けとして親切です。
神奈川・千葉など
神奈川県では、三浦半島の城ヶ島が「西の海に沈んでいく天体を見やすいスポット」として天体写真家などからも紹介されており、レモン彗星の観測場所としても取り上げられています。 海沿いで視界が開けているうえ、夕日と合わせて楽しめる点もあり、日没前から親子でゆっくり過ごしやすい場所です。
千葉県では、房総半島の海沿いの公園や灯台周辺(野島崎など)が星空観察スポットとして紹介されており、「レモン彗星を千葉で見るおすすめの場所」をまとめた個人ブログも登場しています。 車移動前提にはなりますが、街明かりが少ない海沿いは空が暗くなりやすく、親子で星空と彗星をセットで楽しむのに向いています。
肉眼・双眼鏡・カメラ別の観察・撮影のコツ
都市部の空は明るいため、関東の市街地からレモン彗星を“肉眼だけで”はっきり見るのはかなり難しく、暗い郊外で空の条件が良いときに、かすかに星のように見える可能性がある程度と考えておくと安心です。
一方で、4〜5等級前後と予想される明るさの時期であれば、双眼鏡を使うことで親子でも見つけやすくなります。
双眼鏡は、8倍〜10倍程度のものが扱いやすく、まずは月や明るい星を一緒に眺めてピント合わせの練習をしてから、彗星を探すと子どもも楽しみやすくなります。 カメラがあれば、三脚に固定して数秒〜十数秒ほどシャッターを開ける撮影方法で、肉眼では見えにくいレモン彗星の姿を写真におさめることができ、あとから親子でじっくり確認できます。
子どもが喜ぶ“ひと工夫”アイデア
せっかくの天体ショーなので、「ただ見る」だけでなく、小さな思い出になる工夫を入れておくと親子で楽しめます。
たとえば、観察した日・空の色・見えたかどうかを書き込める“レモン彗星観察カード”を家で用意し、帰ってから親子で一緒に記録をつけるのも良い方法です。
観察のあとに「今日の夜空の絵」を描いてみたり、「次にこの彗星が来るのは1000年以上先なんだよ」と時間のスケール感を話題にしたりすると、子どもにとって“特別な一晩”として記憶に残りやすくなります。
防寒対策や足元のライトなど安全面もしっかり準備しつつ、親子で宇宙のスケールを感じるきっかけにしてみてください。
まとめ
レモン彗星(C/2025 A6)は、2025年10月中旬から11月上旬にかけて夕方の西〜西南西の空に現れ、特に10月下旬〜11月初めが明るさ4等級前後の見頃とされています。
関東でも日没後1時間前後に観測しやすく、郊外や海沿いなど西の空が開けた場所へ行き、親子で双眼鏡を使って探すと見つけやすくなります。
観測は11月中旬頃まで続きますが、日にちが進むほど高度が下がって視界に入りにくくなるため、できれば10月下旬〜11月上旬の比較的暖かく、夕方の時間帯に余裕がある日に予定を組むのがおすすめです。

ぜひ親子で楽しく思い出を作ってください!
