うさぎの楽園として知られる大久野島に、「行ってはいけない」「うさぎがいない」という声が増えているのをご存じでしょうか。インスタや旅行サイトで可愛い写真を見て期待を膨らませたのに、実際に行ってみたら思ったほどの数に会えず、がっかりする人が少なくありません。
でも、正しい情報を知っておけば、後悔しない旅行を計画できます。この記事では、大久野島の最新事情やうさぎの現状、注意点をまとめました。
この記事でわかること
大久野島のうさぎが減っている理由
実際に行った人の体験談と現地の様子
季節・時間帯別のうさぎの行動パターン
エサやりや接し方の正しいルール
後悔しないための観光プランと準備

うさぎと上手にふれあいながら、島の魅力を味わうヒントをお届けします。
大久野島に「行ってはいけない」と言われる理由とは?
大久野島は「うさぎの楽園」として有名ですが、近年「行ってはいけない」という声がネット上で目立つようになりました。
期待して訪れたのにうさぎが少なくがっかりした、観光客が増えすぎて環境が悪化しているなど、ネガティブな意見が増えているのも事実です。
実際、口コミを詳しく見ていくと単なる噂だけではない理由が見えてきます。この章では、なぜ「行ってはいけない」と言われるのか、その背景を整理します。
ネット上の口コミと現地状況
大久野島に関する口コミを調べると、「以前はうさぎがたくさんいて癒やされたのに、最近は数が減ってしまった」「人が多すぎて落ち着けない」「うさぎの健康状態が心配」といった意見が多く見つかります。
観光客が集中する休日や大型連休には、うさぎたちが疲れて草むらに隠れてしまうこともあります。また、コロナ禍で一時的に観光客が減り、エサをもらえなくなった影響で数が減少したという報道もありました。
こうした背景から、現地の状況はSNSで拡散されるイメージほど理想的ではない面もあるといえます。
うさぎの数は本当に減っているのか?
2020年以降、島のうさぎの数は一時的に減少したとされています。原因の一つが「エサやり依存」と「繁殖制限の難しさ」です。
もともと野生に近い状態で生息しているため、観光客の持ち込む食べ物に頼ってしまい、観光客が激減したときに十分な栄養をとれなくなったうさぎが多くいたのです。
最新の報告では数百匹単位で残っていますが、全盛期と比べて減っているのは事実。時期や時間帯によって、ほとんど姿を見られないことも珍しくありません。
この現実を知らずに行くと「全然いないじゃないか」と落胆するケースが増えています。
行く価値はない?現地で感じたメリット・デメリット
「うさぎが少なくなったから行く価値がない」と一概に決めつけるのは早計です。実際に訪れた人からは「うさぎが少なくても、ゆったり過ごすには最高」「毒ガス資料館など歴史を学べるのが印象的」という感想もあります。
島は車が入れないため、自然の中を散歩できる魅力も健在。ただ、観光のメインが「うさぎとのふれあい」だけだと、期待を超える体験は得にくい可能性もあります。

旅行計画を立てる際は、うさぎ以外の魅力や、滞在時間の工夫を意識するのが大切です。
うさぎがいない?大久野島の最新事情
「うさぎの島」として有名な大久野島ですが、近年「うさぎがいない」と感じる人が増えています。その背景には、単なる自然減だけではなく、人間の行動や環境の変化も大きく関わっています。

実際に行く前に、なぜうさぎが減ったのか、現地ではどんな対策が取られているのかを知っておくことはとても大切です。この章では、最新の現状と今後の展望について詳しく解説します。
うさぎが減った原因と現地の保護活動
うさぎの数が減少した理由は一つではありません。大きな原因として、コロナ禍で観光客が激減し、食料が不足したことが挙げられます。
普段から観光客が与える野菜やペレットに依存していたため、十分なエサを得られなくなった個体が衰弱してしまいました。
また、島には野生の天敵はいないものの、冬場の寒さや病気の影響もあります。これに対し、現地の保護団体やボランティアがエサの補給や健康状態の確認を行っています。
ただし、繁殖をコントロールしつつ健康を守るのは簡単ではなく、現在も試行錯誤が続いているのが現実です。
実際に行った人の声とリアルな体験談
最近訪れた人の口コミをいくつか紹介すると、「以前に比べると明らかに数が減っていた」「昼間は暑いからうさぎがほとんど草むらに隠れていた」という声が多く見られます。
逆に「朝早く行ったらたくさん出てきてくれて感動した」「人が少ない時間にゆっくり触れ合えた」という感想もあります。つまり、時間帯や季節、天候によってうさぎとの出会いやすさは大きく変わります。
SNSの写真や動画だけを鵜呑みにせず、実際の体験談を複数チェックして計画を立てるのがおすすめです。
今後のうさぎとのふれあいはどうなる?
今後、うさぎの数は一気に回復するとは限りません。むしろ、健康管理や生態系保護の観点から、無制限な繁殖を防ぎつつ適正な数を維持する方針が進んでいます。
観光客が急増しすぎるとストレスや環境破壊につながる恐れもあります。島としても「ただかわいい動物が見られる場所」ではなく、歴史や自然保護を学べる場所としての意識が高まっています。
これから訪れる人には、うさぎを「観光資源」としてではなく「生き物として大事に接する」という視点がますます求められるでしょう。
大久野島に行く前に知っておきたい注意点
大久野島へ行く計画を立てるとき、「本当にうさぎに会えるのか」「期待はずれにならないか」と心配する人は少なくありません。うさぎたちは野生に近い状態で暮らしているため、季節や時間帯、天候によって行動パターンが大きく変わります。

また、うさぎの健康や環境保護のために守るべきルールも増えています。この章では、後悔しない旅行にするために知っておきたい注意点を解説します。
季節・時間帯で変わるうさぎの行動
うさぎは基本的に朝夕の涼しい時間帯に活動的になります。特に夏場の日中は、暑さを避けて草むらや木陰に潜んでしまうため、昼頃に到着するとほとんど姿を見られないこともあります。
反対に、冬場の寒い日は体を寄せ合ってじっとしていることが多いです。実際に口コミでも「朝8時に着いたら出てきた」「昼過ぎは全然いなかった」といった体験談が多く見られます。

うさぎをたくさん見たいなら、早朝のフェリーで渡島するのがおすすめです。旅行シーズンや天候予報も確認して計画を立てましょう。
エサやり・接し方のマナーとルール
大久野島では、うさぎへのエサやりは可能ですが、ルールを守らないと健康を損ねる原因になります。人間の食べ物やパンを与えるのは厳禁です。
現地でも購入できる「うさぎ専用ペレット」や、新鮮な野菜を用意するようにしましょう。また、急に手を出したり追いかけたりすると、ストレスで隠れてしまいます。触れ合うときはうさぎの目線に座って、静かに近づくのが基本です。
最近では「写真映えのために無理やり抱っこする人がいて問題になっている」という報告もあり、観光客一人ひとりのマナーが重要視されています。
後悔しないための観光プラン
大久野島はうさぎだけでなく、歴史や自然に触れられるスポットも豊富です。毒ガス資料館や旧日本軍の遺跡を巡ることで、平和について学ぶ貴重な機会になります。
サイクリングコースも整備されていて、海を眺めながらの散策は癒し効果抜群です。もし「うさぎが少なくてがっかりするかも」と不安なら、こうした見どころを組み込むのがおすすめです。
宿泊する場合は国民休暇村大久野島に泊まり、朝夕のうさぎをじっくり観察すると、より満足感の高い滞在になります。旅行前に観光マップをよく調べて、余裕を持った計画を立てましょう。
大久野島 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県竹原市忠海町大久野島 |
| アクセス | 忠海港からフェリーまたは旅客船で約15分 【最寄り駅】JR呉線「忠海駅」徒歩約7分で忠海港 |
| フェリー料金 | 大人(中学生以上)片道360円、小学生180円 (旅客船は大人片道310円、小学生160円) |
| 運航時間 | 朝7:30頃から18:30頃まで(1時間に1~2本運航) ※時期や曜日で異なるため要確認 |
| 島内の交通 | 車両進入禁止(徒歩またはレンタサイクル利用) |
| 主な施設 | 国民休暇村大久野島(宿泊・温泉・レストラン) 毒ガス資料館、キャンプ場、ビジターセンター |
| うさぎの生息数 | 約500~700匹(変動あり) |
| 注意点 | 島内にコンビニなし、現金のみ対応の施設あり |
| うさぎ用エサ | 忠海港売店で購入可能(島内販売はなし) |
まとめ
大久野島は「うさぎの楽園」として多くの人を魅了してきましたが、近年はうさぎの数が減ったり、観光客増加による課題が表面化したりと、以前とは状況が変わっています。
ただ、それでも島には独特の静けさと歴史的価値、自然の癒しが残っており、計画と心構え次第で豊かな体験ができる場所です。
うさぎに会いたいなら、時間帯や季節を考慮し、無理のない接し方を心がけることが大切です。また、うさぎ以外の見どころも多く、訪れる意味は決して失われていません。
大久野島の現状を正しく理解した上で、思いやりをもって楽しむ旅を計画しましょう。

準備をしっかり整えて行くことで、後悔のない素敵な時間を過ごせるはずです。

