来年3月19日に開幕する第98回選抜高校野球大会(春の甲子園)に向けて、「21世紀枠」の各地区候補校9校が発表されました。毎年、地域性や学校の取り組みが注目される21世紀枠は、通常の強豪校とは違った視点で選ばれる特別な枠です。
この記事では、今回選ばれた9校の概要や選考方法、今後の流れを分かりやすくまとめていきます。
21世紀枠候補9校が正式発表
第98回選抜高校野球大会に向け、21世紀枠の各地区候補9校が12日に発表されました。全国から選ばれた学校には、公立校を中心に多様な地域が含まれています。
選ばれた9校一覧
今回、21世紀枠の地区候補として発表された9校は以下の通りです。
- 士別翔雲(北海道)
- 名取北(宮城)
- 上尾(埼玉)
- 四日市(三重)
- 若狭(福井)
- 郡山(奈良)
- 山口鴻城
- 高知農
- 長崎西
このうち8校は今回が初めての候補校選出となり、上尾高校のみが2016年大会以来2回目の候補となりました。また、公立校が8校を占め、私立校は山口鴻城のみという点も特徴的です。
今後の選考スケジュール
21世紀枠の最終選考は、2026年1月30日に行われる選抜選考委員会で実施されます。9校の中から、東西の区分を設けずに2校が選出され、晴れて春の甲子園出場校となります。残る7校は一般枠の推薦校として扱われ、各地区での通常選考の対象に加わる仕組みです。
候補校の戦績と甲子園出場歴
21世紀枠は戦績だけでなく、学校の姿勢や地域性も重視されますが、一定の競技成績も評価対象となります。今回の9校も、それぞれ特徴ある結果を残しています。
今秋大会の主な成績
地区大会では、士別翔雲と長崎西がベスト8入りを果たしました。一方、名取北、若狭、山口鴻城は初戦敗退となっています。県大会では、若狭と長崎西が準優勝、名取北と山口鴻城が3位、上尾・四日市・郡山がベスト4入り、高知農がベスト8進出と、各校が一定の成果を挙げている点が評価されています。
甲子園出場経験の有無
春夏の甲子園大会に一度も出場したことがないのは、士別翔雲、名取北、高知農の3校です。一方で、上尾や若狭、郡山などは過去に複数回の出場経験があります。四日市は1955年夏に全国優勝を経験しており、伝統校としての側面も持っています。

こうした「初出場校」と「歴史ある学校」が混在している点も、21世紀枠ならではの見どころです。
21世紀枠とは?制度の目的と選考方法
21世紀枠は、通常の選考とは異なる理念に基づいて設けられた制度です。その背景を知ることで、選考の意図がより理解しやすくなります。
21世紀枠が設けられた理由
21世紀枠は2001年から導入されました。練習環境の制約や部員数の少なさなど、困難な条件を克服しながら活動している学校や、地域に根ざした取り組みを行っている学校に、甲子園出場の機会を広げることが目的です。
単なる勝敗だけでなく、高校野球の教育的価値を重視した枠として位置づけられています。
具体的な選考方法
第1次選考では、北海道を除く46都府県の高野連が1校ずつ推薦します。
今回は大分県が推薦を見送ったため、45校が対象となりました。その後、8地区に分けた2次選考を経て、北海道を含む9地区から各1校ずつ候補校が選ばれました。
最終的には、選抜選考委員会当日に9校から2校が決定されます。
まとめ
第98回選抜高校野球大会の21世紀枠候補校9校が発表され、春の甲子園に向けた注目が高まっています。初出場を目指す学校から伝統校まで、多彩な顔ぶれがそろいました。
最終的にどの2校が選ばれるのか、選考の行方とともに、各校の背景や取り組みにも注目していきたいですね。
