襟だけ白いワイシャツのクレリックシャツ。「クレリックシャツって、なんだか古臭くてダサい気がする……」そう思って避けていませんか?
あるいは、おしゃれだと思って着てみたものの、周りの反応がイマイチでクローゼットの肥やしになっている方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、クレリックシャツ自体は決してダサいアイテムではありません。むしろ、英国王室も愛用する伝統的で非常にドレッシーなシャツです。
それなのに「ダサい」と言われてしまうのは、選び方やコーディネートに明確な「落とし穴」があるからなんです。
この記事では、クレリックシャツがなぜダサいと思われてしまうのか、その理由を徹底解剖します。その上で、大人の余裕を感じさせる「正解の着こなし方」を具体的に解説していきます。素材選びからネクタイの合わせ方まで網羅しました。

この記事を読み終える頃には、自信を持ってクレリックシャツをローテーションに加えられるようになっているはずですよ。
クレリックシャツが「ダサい」と思われてしまう3つの決定的な理由
クレリックシャツが「ダサい」というレッテルを貼られてしまう背景には、いくつかの共通した失敗パターンが存在します。
せっかくおしゃれを意識して選んだはずなのに、逆効果になってしまっては勿体ないですよね。まずは、なぜネガティブな印象を持たれてしまうのか、その原因を整理してみましょう。
理由1:古いトレンド引きずっている
1つ目の理由は、2000年代前半の「古いトレンド」を引きずっているイメージです。かつて、派手なストライプに真っ白な襟を合わせたクレリックシャツが大流行した時期がありました。
その頃の印象が強い人からすると、コントラストが強すぎるデザインは「一昔前のホスト風」や「若作りしすぎ」に見えてしまうことがあります。
特に、光沢が強すぎるポリエステル混の安価なシャツを選んでしまうと、安っぽさが強調されてしまい、大人のビジネスマンとしては品格に欠けると判断されがちです。
理由2:コーディネートのミス
2つ目は、コーディネートの引き算ができていないことです。クレリックシャツは、襟と袖が白く切り替わっているため、それ単体で十分に主張の強いアイテムです。
それなのに、さらに派手な柄のネクタイを合わせたり、主張の激しいタイピンやカフスボタンを盛り盛りにしてしまうと、全体がゴチャついて「頑張りすぎている感」が出てしまいます。

この「やりすぎ」こそが、周囲に「ダサい」と感じさせる大きな要因です。
理由3:シーンとデザインのミスマッチ
3つ目は、着用シーンとデザインのミスマッチです。クレリックシャツはもともとドレッシーなアイテムですが、襟の形がボタンダウンになっていたり、カジュアルすぎるチェック柄だったりすると、チグハグな印象を与えます。
特にフォーマルな会議の場でカジュアルすぎるデザインのクレリックシャツを着ていると、TPOをわきまえない「痛い人」に見えてしまうリスクがあります。

以下の表に、ダサく見えてしまう特徴と、それを回避するためのポイントをまとめました。
| ダサく見える原因 | 具体的な特徴 | 回避するためのポイント |
| デザインが古い | 派手すぎる太ストライプ、強すぎる光沢 | 細めのストライプか無地を選ぶ |
| 素材が安っぽい | テカリのある化学繊維 | 綿100%の自然な風合いのものを選ぶ |
| 情報量が多すぎる | 派手なネクタイ、過剰なアクセサリー | 無地や小紋柄のネクタイで引き算する |
| サイズが合っていない | 襟が浮いている、袖が長すぎる | ジャストサイズ(特に首回り)を徹底する |
このように、アイテム自体のポテンシャルは高いものの、選び方を一歩間違えると一気に清潔感を損なってしまうのがクレリックシャツの難しさでもあり、攻略しがいのあるポイントでもあります。
ビジネスマンが知っておくべきクレリックシャツの本来の魅力とメリット
「ダサい」という誤解を解いたところで、次はクレリックシャツが持つ本来の魅力について深掘りしていきましょう。なぜ多くのファッション通やエグゼクティブがこのシャツを愛用するのか、そこにはビジネスマンにとって嬉しいメリットがいくつも隠されています。
最大の魅力は、顔回りを明るく、清潔に見せてくれる効果です。クレリックシャツは身頃(体の部分)がブルーやピンクなどの色物であっても、襟元が必ず「白」です。
この白がレフ板のような役割を果たし、顔色をパッと明るく健康的に見せてくれます。長時間の会議で疲れが見えがちな夕方でも、襟元の白が清潔感をキープしてくれるのは、忙しいビジネスマンにとって大きな味方になります。
また、Vゾーンに「立体感」と「奥行き」が生まれるのも大きなメリットです。通常の無地シャツに比べてデザイン性に変化があるため、シンプルなネイビースーツやグレースーツに合わせるだけで、一気にこなれた印象になります。

「毎日同じような格好でマンネリ化している」と悩んでいるなら、クレリックシャツを取り入れるだけで、新鮮な気持ちで仕事に向かえるはずです。
さらに、クレリックシャツは「知的な印象」を与えやすいという特徴もあります。英国の伝統的なスタイルに由来するため、正しく着こなせば「育ちの良さ」や「信頼感」を演出できます。
特に、誠実さをアピールしたい商談や、少し背伸びをして見せたいプレゼンの場において、このシャツが持つクラシックな雰囲気はあなたの強力な武器になるでしょう。
クレリックシャツを取り入れるメリットをリストアップしました。
- 顔色が明るく見え、清潔感がアップする
- スーツスタイルに手軽に変化をつけられる
- 英国的なクラシックさと知的な雰囲気を演出できる
- ノーネクタイでも襟元が寂しくならず、ビジネスカジュアルにも対応可能
- Vゾーンが華やかになり、第一印象に残りやすくなる
身頃がサックスブルーで襟が白の王道デザインは、どんな色のスーツにも馴染みやすく、それでいて「普通とは違う」という特別感を与えてくれます。

私自身も、ここぞという時の勝負シャツにはクレリックシャツを選ぶことが多いです。
失敗しないためのクレリックシャツの選び方!3つのチェックポイント
クレリックシャツを「おしゃれな仕事着」として昇華させるためには、購入時のチェックが非常に重要です。ここで手を抜くと、先ほど挙げた「ダサいパターン」に陥ってしまいます。
具体的にどのような点に注目して選ぶべきか、3つのポイントに絞って解説します。
注目点1:襟の形
1つ目は「襟の形」です。ビジネスシーンで最もおすすめなのは「ワイドカラー」や「セミワイドカラー」です。襟の開きが適度にあることで、ネクタイを締めた時の収まりが良く、今のトレンドであるクラシックな装いにマッチします。
逆に、襟が小さすぎるショートカラーや、カジュアル要素の強いボタンダウンは、クレリックシャツのドレッシーな魅力を半減させてしまうので、仕事着としては避けるのが無難です。
注目点2:色と柄
2つ目は「身頃の色と柄」です。初心者が最初に選ぶべきは「サックスブルーの無地」です。これが最も汎用性が高く、どんなスーツにも合います。
次に選ぶなら「細めのロンドンストライプ」です。ストライプの幅が太すぎると派手になりすぎるため、1mm〜2mm程度の細いものを選ぶのが大人の選択です。色はブルー、グレー、淡いピンクなどがビジネスでは使いやすいでしょう。
注目点3:記事の質感
3つ目は「生地の質感」です。大人のビジネスマンであれば、綿100%(コットン100%)のものを選びましょう。ポリエステル混の形態安定シャツは便利ですが、どうしても襟の白さが人工的に見えたり、生地の光沢が安っぽく見えたりすることがあります。
少し手入れは大変かもしれませんが、天然素材特有の柔らかな風合いがあるものを選ぶことで、「分かっている感」を出すことができます。

選び方の基準を比較表にまとめました。
| 項目 | おすすめ(正解) | 避けるべき(NG) |
| 襟の形 | ワイドカラー、セミワイドカラー | ボタンダウン、ショートカラー |
| 柄の強さ | 無地、細いストライプ | 派手なチェック、太すぎるストライプ |
| 色のトーン | 淡いブルー、グレー、ラベンダー | 濃すぎる原色、派手なオレンジなど |
| 素材 | 高品質な綿100% | 光沢が強すぎる化学繊維 |
| カフス | ダブルカフス、コンバーチブル | カジュアルすぎるデザイン |
これらのポイントを抑えるだけで、購入時に失敗する確率はぐんと下がります。特に襟の形は、ジャケットを羽織った時のVゾーンの印象を左右する最重要項目です。
【実践編】クレリックシャツをおしゃれに着こなすコーディネート術
さて、良いシャツが手に入ったら、次はどう着こなすかです。クレリックシャツを「ダサい」と言わせないための、具体的かつ簡単なコーディネートの法則をご紹介します。仕事着に悩むあなたも、このパターンを覚えれば毎朝迷うことはなくなりますよ。
基本のルールは「シャツ以外のアイテムをシンプルにまとめる」ことです。シャツ自体に白と別色の2色使われているため、ネクタイやスーツは無地、あるいは控えめな柄を選ぶのが鉄則です。
おすすめのコーディネート例をいくつか提案します。
王道のネイビースーツ×ブルー無地クレリック
これが最も失敗がなく、誰にでも似合うスタイルです。ネクタイはネイビーの無地か、同系色のドット柄を合わせましょう。襟元の白が引き立ち、非常に誠実で知的な印象を与えます。
チャコールグレースーツ×ピンクストライプクレリック
少し華やかさが欲しい時におすすめです。淡いピンクのクレリックシャツに、ダークグレーのスーツを合わせると、上品な色気が漂います。ネクタイはグレーかバーガンディ(濃い赤)を合わせると、全体が引き締まります。
ビジネスカジュアル:ジャケパンスタイル
ノーネクタイの場合でも、クレリックシャツは活躍します。ネイビーのジャケットにグレーのスラックス、シャツはサックスブルーのクレリック。ノータイでも襟の白があるおかげで、だらしなく見えず、カッチリとした清潔感を維持できます。
コーディネートを組む際の注意点をリストにしました。
- ネクタイは「無地」をベースに選ぶ
- スーツの色は「ネイビー」か「グレー」の定番色にする
- 靴とベルトの色を必ず統一する(茶系なら茶、黒なら黒)
- 襟と袖が白いため、汚れが目立ちやすい。常に漂白されたような白さを保つ
- チーフを差す場合は、襟の色に合わせて「白のリネン」を選ぶと統一感が出る
このように、引き算の美学を意識するだけで、クレリックシャツはあなたを「仕事ができる男」へと格上げしてくれます。

ポイントは、シャツを主役にするのではなく、全体のバランスを整えるための「アクセント」として捉えることです。
要注意!クレリックシャツを着る際のNGマナーとメンテナンス
最後に、クレリックシャツを着る上で絶対にやってはいけないNGポイントと、その魅力を維持するためのメンテナンスについてお話しします。
どんなに良いシャツを選び、コーディネートが完璧でも、ここを疎かにすると一気に「ダサい」どころか「不潔」という最悪の評価を受けてしまいます。
まず最大のNGは「襟と袖の汚れ」です。クレリックシャツの命は、なんといっても襟と袖の「純白さ」にあります。ここが皮脂汚れで黄ばんでいたり、黒ずんでいたりすると、目も当てられません。
通常のシャツよりも白が際立っている分、汚れも数倍目立ちます。着用後は必ず襟・袖用のプレ洗剤を使い、こまめにケアをしましょう。
次に「シワ」です。特に襟の部分にシワが入っていると、せっかくのクラシックな雰囲気が台なしです。
クレリックシャツは襟が硬めに作られていることが多いですが、それでも洗濯後はしっかりとアイロンをかけ、ピンとした状態を保つようにしてください。
また、意外と見落としがちなのが「肌着の透け」です。クレリックシャツの身頃が薄い色の場合、中に着ている肌着が透けて見えるのはスマートではありません。
Vネックのベージュの肌着(切りっぱなしタイプなど)を選び、肌着の存在を感じさせないのがマナーです。
メンテナンスとマナーのチェックリストを作成しました。
- 襟・袖の黄ばみ、黒ずみを完全に除去しているか
- 全体にシワがなく、襟がピンと立っているか
- 中の肌着が透けて見えていないか
- 襟の形が崩れないよう、保管時はハンガーの厚みに注意しているか
- 複数回着用して白がくすんできたら、買い替えを検討しているか
クレリックシャツは、手入れが行き届いていてこそ美しさが発揮されるアイテムです。少し手間はかかりますが、その手間をかけていること自体が、あなたのビジネスに対する姿勢や丁寧さを象徴することに繋がります。「細部に神は宿る」という言葉通り、清潔な襟元をキープすることを心がけてくださいね。
まとめ
「クレリックシャツはダサい」というイメージは、実は選び方や着こなしのミスから生まれる誤解であることがお分かりいただけたかと思います。
英国の伝統に裏打ちされたこのシャツは、顔周りを明るく見せ、ビジネスマンに不可欠な「清潔感」と「信頼感」を同時に与えてくれる素晴らしいアイテムです。
今回ご紹介した「ワイドカラーを選ぶ」「身頃はサックスブルーの無地から始める」「ネクタイは引き算で無地を合わせる」というポイントさえ守れば、もうダサいと言われることはありません。
むしろ、周りのビジネスマンとは一線を画す、洗練されたスタイルを手に入れることができるはずです。
仕事着は、あなたという人間をプレゼンするための重要なパッケージです。クレリックシャツを味方につけて、毎日のビジネスシーンをより自信に満ちたものにしていきましょう。

まずは1枚、上質な綿100%のサックスブルーのクレリックシャツを試してみるところから始めてみませんか?



