M-1 2025は3位エバースが勝ち組!?たくろうよりテレビ出演が多い理由は?

2025年のM-1グランプリは、決勝初進出のコンビ「たくろう」が第21代王者に輝き、日本中に大きな感動と笑いをもたらしました。

しかし、放送終了後のSNSやネットニュースで最も熱い議論を呼んでいるのは、実は優勝したコンビのことだけではありません。

現在、ファンの間では「3位に終わったエバースこそが、今後のテレビバラエティで真の勝ち組になるのではないか?」という予測が飛び交っています。

一方で、審査員の点数差に対して「納得がいかない」という厳しい声が上がっているのも事実です。

本記事では、2025年大会の結果を詳しく振り返りながら、なぜ3位の芸人がこれほどまでに注目され、売れると言われるのか、その裏側を分析します。

M-1 2025は3位エバースが勝ち組?優勝コンビよりテレビ出演が増える3つの理由

2025年大会の最終決戦に残ったのは、1位通過のエバース、2位通過のたくろう、3位通過のドンデコルテの3組でした。最終的にはたくろうが圧倒的な票数を獲得して優勝を飾りましたが、放送直後からテレビ制作関係者の間では「エバースのポテンシャルが凄まじい」と大きな期待が寄せられています。

実はM-1には「優勝するよりも3位や4位の方が、その後のバラエティ番組に呼びやすい」という独自の傾向が存在します。

エバースが「真の勝ち組」と言われる最大の理由は、彼らが1stラウンドで叩き出した「870点」という驚異的な爆発力と、最終決戦での「0票」という無残な結果との間に生まれた強烈なギャップにあります。

視聴者の間には「あんなに面白かったのに1票も入らないなんて!」という同情と応援の気持ちが芽生えており、この「判官贔屓(ほうがんびいき)」の状態は、タレントとして最も売れやすい時期の入り口と言えます。

また、エバースの漫才スタイルである「雑談ファンタジスタ」は、雛壇トークやロケ番組との相性が抜群に良いという点も見逃せません。

優勝者はチャンピオンとしての格を求められ、正統派の立ち振る舞いを期待されますが、3位の芸人はその重圧から解放され、先輩芸人からの「いじり」に対しても柔軟に反応できる自由度があります。

過去の大会を見ても、優勝者以上に露出を増やした「非・王者」たちは数多く存在します。

大会年 コンビ名 最終順位 その後の活躍・ブレイクのきっかけ
2019年 ぺこぱ 3位 「否定しない漫才」が社会現象化し、CMや冠番組が急増
2023年 さや香 3位 最終決戦のネタが物議を醸し、逆に「喋れるコンビ」として露出増
2024年 真空ジェシカ 4位 独自のセンスが若年層に刺さり、深夜番組やラジオで不動の地位を確立

このように、M-1は順位がすべてではありません。エバースは今回の結果を受けて「技術はあるが運がなかったコンビ」という、制作者にとって最も美味しいポジションを確立しました。彼らの持つ「親しみやすさ」と「ワードセンス」があれば、2026年のバラエティ界の主役になることは間違いありません。

これから彼らがどのような番組で、どんな立ち回りを披露するのか楽しみです。

M-1審査員の点数差に不満噴出?「納得いかない」と言われる本当の原因とは

2025年のM-1グランプリにおいて、多くの視聴者が首を傾げたのが「審査員の点数差」です。

特に、1位通過のエバースと最下位となった「めぞん」の間に生じた「50点」という点差、そして特定の審査員が特定のコンビにだけ極端に低い点数(80点台前半)をつけたことに対し、SNS上では

「審査基準がブラックボックス化している」

「納得がいかない」

という声が相次ぎました。

この不満の正体を探ると、単なる「個人の好み」という言葉では片付けられない、現代の漫才と審査システムのズレが見えてきます。

2025年の審査員席は、技術論を重視する博多大吉氏や中川礼二氏、感性を重視する海原ともこ氏、そして今回から加わったアンタッチャブル柴田氏など、非常にバランスの取れた布陣に見えました。

しかし、彼らが重視した「漫才としての美しさ」と、視聴者が求めた「純粋な爆笑」の間に、埋めがたい溝ができてしまったのです。

具体的に、今回の審査においてファンの間で物議を醸したポイントは以下の3点に集約されます。

  • 会場のウケと点数の反比例: 会場がこの日一番の盛り上がりを見せためぞんのネタに対し、審査員が「ボケ数が少ない」「展開が強引」として厳しい評価を下したこと。
  • トップバッターの過小評価: 1番手で登場した実力派コンビの基準点が低く設定されすぎた結果、後半のコンビとの公平性が保たれていなかった点。
  • 審査員ごとの採点幅のばらつき: 95点をつける審査員と85点をつける審査員が混在し、合計得点が個人の好みに大きく左右されすぎた点。

特に「めぞん」に対する評価では、柴田氏が「漫才の形を借りたコントになってしまっている」と指摘しましたが、視聴者からは「M-1は一番面白い奴を決める大会ではないのか?」という本質的な問いが投げかけられました。

プロが求める「技術的な正解」と、一般客が感じる「生理的な面白さ」がこれほどまでに乖離した大会は珍しく、この摩擦こそが今回の炎上気味な空気感の正体だと言えるでしょう。

「納得いかない」という感情を放置することは、M-1という大会のブランド価値を下げかねない危険を孕んでいます。 今後は、審査員がなぜその点数をつけたのかという説明責任が、これまで以上に厳しく問われることになるでしょう。

エバースの「雑談ファンタジスタ」はなぜ2025年の視聴者に刺さったのか

3位という結果ながら、今大会で最も多くの新規ファンを獲得したと言っても過言ではないのがエバースです。彼らの代名詞である「雑談ファンタジスタ」という漫才スタイルは、なぜ2025年のこのタイミングで、ここまで熱狂的に迎え入れられたのでしょうか。

その背景には、詰め込み型の超高速漫才に対する視聴者の「聞き疲れ」と、SNS時代の「ショートコンテンツ消費」への適応があります。

かつてのM-1は、4分間の中にどれだけ多くのボケを詰め込めるかという競技性が重視されてきました。

しかし、エバースの漫才はその逆を行きます。まるで近所の公園や喫茶店で交わされているような、何気ない日常の会話から物語がスタートし、そこから徐々に現実離れしたファンタジーの世界へと観客を誘う構成になっています。

この「日常から非日常へのグラデーション」の滑らかさが、今の視聴者にとって非常に心地よく感じられたのです。

エバースの漫才が持つ中毒性の要因を分解すると、以下の要素が浮かび上がります。

  • ツッコミ・町田の「等身大の困惑」: 観客と同じ目線でボケに戸惑い、誰もが一度は思ったことがあるようなフレーズで鋭く切り込むワードセンス。
  • ボケ・佐々木の「論理的な狂気」: 突飛な設定でありながら、その世界観の中では筋が通っているという独特のロジックが、聴く側の知的好奇心を刺激する。
  • 卓越した「間」の制御: 喋りすぎず、あえて空白を作ることで、観客に想像を膨らませる余白を与えている。

このスタイルは、TikTokやYouTube Shortsなどの短尺動画で「一部だけ切り抜かれても面白い」という強みを持っています。2025年の視聴者は、緻密に構成された完璧な作品よりも、どこか隙があり、自分たちもその会話に入っていけそうな「親近感」を求めています。

エバースの漫才は、まさにその時代のニーズに完璧に合致したのです。彼らのネタは、一度聴くと耳から離れない「フレーズの強さ」があり、それが放送後のトレンド入りや動画再生数の爆発に繋がりました。

優勝という結果こそ逃しましたが、彼らが示した「会話をベースにした新しい漫才の形」は、今後の若手芸人たちに多大な影響を与えることになるでしょう。

エバースは、M-1という厳しい競技の場を、自分たちの「日常」に引き寄せることに成功した数少ないコンビです。 この人間味あふれるアプローチこそが、2026年以降の彼らの大躍進を支える柱となるに違いありません。

M-1審査員の「納得いかない」を解消するために運営に求められること

M-1グランプリが今後も「日本一の漫才決定戦」としての権威を保ち続けるためには、システムの抜本的なアップデートが必要な時期に来ていると言えるかもしれません。

ファンが求めているのは、決して審査員の解任といった過激な処置ではなく、採点プロセスの「透明性」と「納得感」です。

現在のように、ネタが終わった直後のわずか数十秒で点数を出し、コメントを残すという形式では、審査員が持つ深い知見や分析を視聴者に十分に伝えることができません。その結果、断片的な言葉だけが独り歩きし、SNSでの誤解や批判を招くという悪循環に陥っています。

ネット上の議論や専門家の意見をまとめると、次世代のM-1に期待される改善策として以下の案が挙げられます。

  • 項目別採点制の導入: 合計点だけでなく、「技術」「構成」「独創性」「会場の盛り上がり」といった項目ごとの内訳を公開する。
  • AIによる客観的数値の参考: 会場の笑い声のデシベル数や継続時間を数値化し、審査の補助資料として活用する(ただし決定権はあくまで人間が持つ)。
  • 審査員の世代交代と多様化: 漫才のスタイルが多様化する中で、現役で劇場に立っている若手・中堅世代の審査員を1〜2名加えることで、時代感覚を反映させる。

以下の表は、ファンが理想とする「審査員の構成案」をまとめたものです。

役割 選出の狙い 具体的なイメージ
レジェンド枠 大会の権威と歴史の象徴 松本人志氏(復帰期待)、中川礼二氏
現役トップ枠 現在の劇場シーンを熟知した視点 令和ロマン・くるま氏、霜降り明星・粗品氏
技術・構成枠 漫才の構造を理論的に分析 アンタッチャブル柴田氏、博多大吉氏
感性・大衆枠 視聴者に近い感覚での評価 海原ともこ氏、山田邦子氏

審査員の採点が議論を呼ぶこと自体は、大会の熱量を示すバロメーターでもあります。 しかし、それが芸人への誹謗中傷や、大会の信憑性を疑うレベルにまで達してはいけません。2025年に起きた摩擦を糧に、運営側がどのように「誰もが納得できる舞台装置」を再構築していくのか。2026年大会の発表が、今から待たれます。

2026年に向けて:M-1 2025から見える「お笑い界の次なるトレンド」

2025年のM-1グランプリは、お笑い界全体の潮目が大きく変わった歴史的な大会として記憶されるでしょう。

王者に輝いた「たくろう」は、これまでのM-1王者の多くが持っていた「自信満々な強者感」とは正反対の、「自信がなさそうで情けない、しかしそこが愛おしい」という弱者の笑いを提示しました。

そして3位のエバースは「自然体な会話の妙」を極めました。

ここから導き出される次なるトレンドは、「等身大の肯定感」と「キャラクターの透過性」です。もはや、作り込まれた完璧なネタだけでは視聴者の心は動きません。

その芸人がどのような人間で、どのような価値観を持って生きているのか、という「人間(にんげん)」の部分がネタから透けて見えるコンビが、これからの時代をリードしていくことになります。

2026年に向けて、注目すべき動きを予測してみましょう。

  • 「たくろう」による朝の顔化: 王者の称号を引っ提げ、ワイドショーや情報番組での「癒やし枠」としての需要が激増する。
  • 非吉本勢のさらなる躍進: 今回、他事務所のコンビが決勝で結果を残したことで、所属に関係なく「面白い奴が勝つ」という流れが加速する。
  • 漫才の「脱・競技化」: 審査への反動として、点数を意識しすぎない「自由な漫才」を披露するコンビが劇場で支持を集める。

特にエバースが見せた「雑談スタイル」は、模倣する若手が続出することが予想されます。しかし、あの絶妙な間とワードセンスは一朝一夕に真似できるものではありません。

彼らが2026年、多くのバラエティ番組で揉まれ、さらに磨きをかけた姿で再び決勝の舞台に戻ってくるのか、あるいは「テレビのスター」として審査員席の近くに座っているのか。どちらにせよ、彼らが今大会の「最大の収穫」であったことは間違いありません。

M-1は一年に一度の祭典ですが、そこで蒔かれた種は、一年をかけて大きな花を咲かせます。2025年大会が残した熱狂と課題、そしてエバースのような新星の登場は、停滞気味だったバラエティ界に新しい風を吹き込みました。私たちは、彼らが切り拓く新しい笑いの時代を目撃しているのです。

まとめ

2025年のM-1グランプリは、優勝した「たくろう」の確かな技術と、3位「エバース」の爆発的なキャラクターという二つの頂点を見せた大会でした。

順位という結果以上に、エバースが「3位こそが勝ち組」と言われるほどのインパクトを残したのは、現代の視聴者が求めている「リアリティ」と「会話の面白さ」を完璧に体現していたからに他なりません。

一方で、審査を巡る議論は、今後の大会が進化するための大きなヒントとなるでしょう。納得がいかないという声は、それだけ多くの人がM-1という大会を愛し、真剣に見守っている証拠でもあります。

2026年、エバースがテレビ界を席巻し、運営が新たな審査の形を示すことで、お笑い界はさらなる黄金期を迎えることでしょう。

これからも、私たちの日常を彩る芸人たちの挑戦を応援していきます。